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Posted by TI-DA at

2009年12月12日

狩野英孝作「ノコギリガール」の歌詞から学ぶ日本語のすばらしさ

狩野英孝作詞作曲のノコギリガールが悪くない



どうも、fkdです。
今回は話題沸騰、若干遅れてる感もありますが
狩野英孝作詞作曲、青木さやか歌の
「ノコギリガール〜ひとりでトイレにいけるもん〜」
の歌詞がなかなか秀逸なので一筆書かせていただきます。

ノコギリガール~ひとりでトイレにいけるもん~

この曲は「ロンドンハーツ」から生まれた曲です。

「本来狩野が歌う曲だったのに青木が歌ってCD化されてしまい、
 さらに青木は狩野が作った曲と知らずに本気で気に入ってデビューする」

という実にロンハーらしいダブルドッキリが仕掛けられ、
非常に話題になっていました。

しかし、ここで注目なのが、
青木が本気になってしまったというクオリティの高さでしょう。
狩野のシンプルかつおもしろつまらない歌詞がくせになり、
一度聞いたら頭から離れないというリスナーが続出しているほどです。

知らない人もいるかもしれないので貼っておきますね。


どうでしょうか、
ほんと頭から離れませんよね。。。
ちょっと歌詞を見ていきましょう。


これは、なかなかどうして。。。



全部載せると著作権的にあれなので、
サビを見てきましょう。
まずは1番。

1番のサビ

ミステリアスアス 明日へとつながる
がるがる girlは女の子

女の子の子 ノコギリクワガタ
ガタガタ 朝方見つけたよ

見つけたけたけた ボールをけったら
あいつがこけたら みなウケた

スマイルイル イルカは哺乳類
るいるい 一塁 すべり込みout


「がるがる girlは女の子
 女の子の子 ノコギリクワガタ
 ガタガタ 朝方見つけたよ」


ここ、最高です。
テンポ、絶妙な言葉選び、うまいですねー。
シンプルな曲調ともあいまって、
完璧な”耳残り感”です。

芸人としては歌詞に入っているギャグはつまらないのでアウトでしょうが、笑
クリエイターとしてはすばらしいと思いました。

2番のサビ

果てしないない ナイアガラの滝
たきたき 時々肩たたき

ドキドキハートは恋した証さ
カカシが夜更かし怒られた

れたれた あきれたレタスのサラダ
ラダラダ ラクダのチャレンジ精神

チャレンジンジンジ レンジでチンして
あたためためため ためになるアドバイス

3番のサビ

プレッシャーレッシャレシャ 列車に飛び乗る
ノルノル ノルウェイはアウェイ

ウェイウェイ ウェットティッシュが乾いていたよ
たよたよ 頼られてみたい

たいたい 期待にこたえて鍛えて
今日も1日耐え抜く

ぬくぬく ぬくもりもりもり 盛りだくさん
さんさん 3塁 すべり込みout


2,3番は歌詞の意味みたいのを意識しちゃっている部分もあって、
テンポがどんどん失われているのが少し残念ですが、
それでも非常にすばらしいと思います。
ポジティブな意味をもたせているところが
逆に好感をもたせている要因のひとつなのかもしれませんしね。

「ノルノル ノルウェイはアウェイ」
ここだけ狩野の芸人としてうまくいっている歌詞ですね。
面白い。笑



谷川俊太郎的歌詞



単純に日本語の響きだけを意識している1番が
個人的には大好きです。
言い過ぎかもしれませんが、谷川俊太郎的で面白いんですよね。
谷川俊太郎のおならうたとかに似ていますよね。

おならうた

英語ならではの
「エッジが立っていてスムーズでかっこいい」
響きもいいですが、
日本語ならではの
「穏やかで丸っこくて温かみのある」
響きもすばらしくて大好きです。


みんなそれをすっかり忘れてしまっているような気がします。
しかし、体はやっぱり日本語を欲していて、
実際、リスナーの生の声でも、

・歌詞が頭から離れない。単純だからすぐ覚えてしまった
・妙に耳に残るって困る。洗脳ソングだ
・いつの間にか口ずさんでる自分が好き

kizasiの記事より


というすばらしい評価を得ています。
メロディーのすばらしさというよりは、
そのリズムや言葉の響きなどからくる、
すさまじい中毒性が話題を呼んでいるみたいですからね。


日本人なんだから



こういった、日本語本来の音の良さを利用した、
言葉遊びのような歌が減ってきています。

へたくそな英語を無駄に使って、
意味のわからない歌詞を作る邦楽が増えています。
日本語すら下手なのに英語がうまいわけがありません。。。

日本人なんだから、日本語を最高に生かしましょう。
そして、日本人が日本語へたなんて、恥ずかしくないですか?


仕事柄メールをたくさん書き、たくさんもらうんですが、
非常に見にくい文を平気で書く人は結構います。
逆に、非常にうまい日本語を使って、
きれいに整形されたメールを見ると、
その書き手の背後にある豊かな人間性を想像できますし、
僕自身豊かな気持ちになります。


僕もまだまだ日本語が下手です。
だから、そのために本を沢山読んだり、
ブログを日々書いて勉強しています。

もっと日本語にこだわりをもちましょう。
狩野の歌を聴いたら、
日本語のすばらしさがわかるはずです。

それでは、
んちゃ。 

Posted by fkd at 20:00Comments(0)キャッチコピー

2009年11月27日

ムーミンにはあまりにも名言が多すぎる件

ムーミンって、ほんとすごい



どうも、fkdです。
みなさんはもちろんムーミン先輩のことはご存知かとは思いますが、
ムーミン先輩って名言が多いのはご存知でしたか?

ムーミンのともだち

ムーミンの名言をつぶやくtwitterロボがいまして、
それで僕は知ったのですが、
本当に名言ぞろいでびっくりしました。。。

ただいいことをいっているのではなく、
妙に現実味があって含蓄がある感じなんですよね。

何個かカテゴリーにわけてピックアップしてみましたので、
ごらんいただきたいと思います。
どうぞどうぞ。


【チャレンジへの格言】



まずはチャレンジへの格言編です。

大きな旅立ちというものは、
書物の、第一行目の文章のように、
重要なものなのだよ。
その一行が、この一瞬が、すべてを決定づけるんだ
- ムーミンパパ


これ、超絶かっこいいです。
ムーミンパパ、かっこよすぎる。
確かに、面白い小説や映画は一行目でわかりますし、
逆に一行目をありふれたものにしてしまっているものは今いっちょです。

あぁ、かっこいい。

ムーミンパパは子供のころ結構辛らつな環境で育ってきたみたいで、
だからこういうせりふも非常に説得力があります。

なにかがわかるまでに、すごく時間がかかることが、
あるものなのよね
- ムーミンママ


ムーミンのせりふって、全体的に句読点の使い方が絶妙です。
これは訳している方のセンスも入っていると思うのですが、
独特のテンポ・リズムによって深みと含みをもたせています。


このママのせりふも、「すごく時間がかかることが」のあとの読点が
温かみや深みを感じさせる、実に絶妙な効果を出しています。

あるものなのよね。

この言い回しも素敵です。
あぁ、素敵。


【人生の格言】



続いて、人生の格言編。

おだやかな人生なんて、
あるわけがないですよ
- スナフキン

いきるってことは、
平和なものじゃないんですよ
- スナフキン


ムーミンの物語は穏やかに進行しますが、
現実的に、実直に言葉を表現しています。

特にスナフキンにはそういったせりふが多く、
人生の大変さとその大変さのなかに含まれる幸せが
そこかしこにちりばめられています。

いきることは、穏やかでも平和でもありません。
だからこそ、人生は面白いのです。

ひとつひとつのものの、
ぴったりの場所がわかるひとなんて、
めったにいるもんじゃない。
すべてのものを、自分で全部、整理整頓できる人なんて、
ほんとうにひとにぎりしかいないんだ
- ヘムレンさん


ぴったりマッチする答えを、
一人だけで見つけることは非常に困難です。
だから助け合って、手を取り合って生きていくのです。

そんなことを、
哲学めいてなく、上からでもなく、へりくだってでもなく、
本当にうまく言い表しています。
あーうまい。感動。

オーロラって、本当に存在しているのか、
それとも見えているだけなのか、よくわからないなあ……。
ものごとすべて、とてもあいまいなのよね。
でも、だからこそわたし、安心していられるの
- トゥーティッキ


これ上の言葉ともリンクしていますね。
あいまいさがあるからこそ安心できます。
なんでも白黒つける必要なんてないのです。
どうにもこうにもわからなくなったときは、
肩の力を抜いて、
あいまいにしましょう。


【ひとづきあいの格言】



ねえムーミン、友だちが、
いちばん好きなことをしながら生きていけるようになるって、
すてきなことじゃない?
- ムーミンママ


なんかドキっとする文じゃないですか?
いたずらに羨ましがったり、妬んだりしてしまうときもありますが、
友人が好きなことをしながら生きていけるのは
実は本当にすばらしいことです。

ムーミン、好きだ。笑


【恋愛の格言】



最後に、恋愛の格言。

初恋と最後の恋のちがいを、ご存じ?
初恋は、これが最後の恋だと思うし、
最後の恋は、これこそ初恋だと思うもの。
- サーカスのプリマドンナの馬


これ、馬が言ったと思うと恐ろしいですよね。笑
すごくおしゃれだし、
なんか真理をついているような気がします。


すごい名言ぞろい。。。



僕は原作を読んだことがないのですが、
ちょっと何冊か読んでみようと思います。
きっと、お話を通じてこれら名言を見たほうが、
よりその真意が伝わってくるはずですから。

おすすめのムーミン本があれば、
ぜひ教えてくださいね。

それでは、
んちゃ。 

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2009年10月15日

「文化放送ラジオCMコンテスト」がとっっっても面白いですぜ

文化放送ラジオCMコンテストがゴイスー



どうも、fkdです。

突然ですが、僕はラジオが好きです。
ラジオでしか生み出されない間、雰囲気。
まじすてきやわ。笑

しかしさみしいかな、昨今「新聞離れ」よりも早いスピードで
「ラジオ離れ」が進行していると聞きます。
それは広告費の変移からも一目瞭然です。



データ元:電通

やれ携帯やらインターネットやらゲームやらで
ラジオに費やされてきた時間が削られているのでしょう。
なんてこった。

しかし、ラジオは死んでいません。

ラジオにしかできないことは、山ほどあります。
そんなラジオにしかできないことの一つ、
「ラジオならではの表現力」を見事に表現しているのが
【ラジオCM】です。

今回は、そのラジオCMの魅力が一番伝わる(と思う)、
文化放送ラジオCMコンテスト」のご紹介です。


このコンテストは協賛企業やその商品の魅力を
20秒のラジオCMにてPRする、
というシンプルな物です。

文字だけで表現されるため単純な物になりそうですが、
逆に実に練られている素晴らしい作品ばかりです。
みなさんも、その魅力に病みつきになってしまうはずです。

参考:第二回受賞作品



素晴らしい作品の数々



受賞した作品は20個くらいあるのですが、
どれも秀逸な作品ばかりです。
見ていただければその凄さがわかると思いますので、
この中でもお気に入りの作品を見ていただきましょう。

先生: 出席取りまーす。   
      リバーアイランド。
女1:  はい、川島です!
先生: ハイブリッジ。
男1:  はい、高橋です!
先生: マウンテンブック。
女2:  はい、山本です!
先生: セカンドフロアホール。   
     いないのか、セカンドフロアホール?
男2:  あ、オレか。はい、二階堂です!

NA: 毎日が国際的。城西国際大学。

城西国際大学
東京都/若杉 幸祐


これはエンターテイメント溢れてますね。笑
国際的…かどうかはわかりませんが、
楽しそうなイメージが伝わってきて非常にいいですね。

女:     きゃー、ゴキブリ!!  
ゴキブリ: ヤバイ!人間だ!  
SE:    バン!  
ゴキブリ: ヒィ~ッ!スリッパ!?  
SE:    バン!! バン!! 
ごきぶり: スリッパはやめてくれー  
SE:    バン!! バン!!  
ゴキブリ: せめて丸めた新聞紙で! 
SE:    バン!! バン!! バン!! 
ゴキブリ: 創刊135年の読売新聞で~!! 
SE:    バン!!  

N:     悪を叩いて135年。 
ゴキブリ: 読売新聞、、で、、、、、

読売新聞
東京都/杉山 元規


常に身近にあるものでゴキブリが叩けるもの。
それは新聞紙です。
新聞の身近さを発想を変えて伝えた、
本当に見事な作品ですね。。。

女の子: お父さん、一人でおつかい、だいじょうぶかなあ 
母:    ちょっと心配だけど、いつかは経験しなきゃいけないからね 
店員:   いらっしゃいませ 
父:    (緊張ぎみに)これ、電子マネーでお願いします 

N:    使ってみれば、便利でカンタン。  
       セブンーイレブンの電子マネー nanaco。
父:    ただいまー! 

セブン-イレブン・ジャパン
東京都/東 幹雄


いやーこれもうまい。
男にも女にもこどもにもささる名作です。
ストーリーもとてもきれいですね。

男: アポロ11号が月面に到着した時、みかんを食べていた。  
    ニクソン・ショックが起きた時も、みかんを食べていた。  
    ベルリンの壁が崩壊した時も、みかんを食べていた。

N: だいたい、いつも食べている。   
   日本みかん農協

日本みかん農協
神奈川県/松澤 祐介


「だいたい、いつも食べている」
というキャッチコピーだけで秀逸ですが、
その前の歴史的出来事を引き合いに出すところがおしゃれです。
テレビの前でみかんを食べている情景が思い浮かび、
思わずみかんが食べたくなりますね。


今年もやっています



いかがでしょうか?
音声だけだからこそ生み出せる意外性とストーリー性に
驚いたことかと思います。

さて、このグランプリは今年で第三回目を迎えます。
全21社のお題が募集されています。

読売新聞
東京ガス
INAX
小学館
日本大学
キヤノンマーケティングジャパン


などなど素晴らしい企業がならんでいますね。

で、記事を書いているうちにやってみたくなっちゃったので、
東京ガス/ガス温水床暖房

寒い季節の理想的な暖房といえば、床暖房ですよね。足元からお部屋全体をあたためるガス温水床暖房は、風がないので埃が舞わず、音もなく静か。この様に質のいい暖房であることが伝わる内容のCMを。


こちらのお題に対して作ってみました。


で、作ってみた



ボディコピーを考えるような作り方でやってみたんですが、
それをストーリーにするというのはかなり難しいですね。。
受賞者やCM作家さんの凄さが身にしみました。

せっかく作ったので恥ずかしながら記載してみます。。

効果音(以下SE):男部員と女部員の剣道の掛け声が響く。

ナレーション(以下N):我が母校は剣道が急に強くなった。
N:冬でも絶え間なく続く練習。
N:僅かな息継ぎさえわかる静寂。
  張り詰めた空気が体育館を覆う。
N:そこにはいつも、顧問と部員の音だけがあった。

N:静寂が生む緊張感と、暖かな足元が、
  我が母校を強くしたのだ。

N:東京ガスのガス温水床暖房。


床暖房の暖かさと静かさを、
剣道の特性に合わせて紹介しようと考えたものです。

剣道は冬足元が冷たくてつらく、
間合いとか呼吸が大事な武道ですので、
床暖房と静かさというキーワードにマッチしていると思ったんですね。

うーん、、難しい。。。
いまいちすぎる。。。

2009年10月31日まで応募可能ですので、
ぜひご興味ある方はチャレンジしてみてくださいね!


文化放送 第3回100万円争奪!ラジオCMコンテスト


それでは、
んちゃ。 

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2009年09月14日

メンズナックル(通称メンナク)のキャッチコピーがやばすぎる件

メンナク、ぱない



どうも、fkdです。
季節は徐々に夏から秋に移り変わり、
すごしやすい気候になってまいりました。

しかし、そんな中熱すぎるキャッチコピーを排出しつづける
すさまじい雑誌があります。
メンズナックル」(通称メンナク)です。


メンナンサイトからおかりしました

メンナクはギャル男・チャラ男に大人気の
ストリートファッション雑誌なんですが、
道行く一般のギャル男を紹介しているコーナー
「ストリートスナップ」内のキャッチコピーが
恐ろしいことになっています。


その中でも秀逸なキャッチコピーを集めているページがありますので、
そちらから何点か紹介させていただきます。
参考:NEVERまとめ「至高の名キャッチコピー集(メンズナックル・ストリートスナップ編)」



キャッチコピー?笑



さて、さっそくガツガツご紹介していきます。

ガイアが俺にもっと輝けと囁いている

これ、有名なやつですね。
ガイアです。
外野ではありません。
カイヤでもありません。
ガイアです。

「メンズナックルキャッチコピーまとめ」さんからおかりしました

以下、画像は全部こんな感じなので割愛します。笑
見たい方は上記「メンズナックルキャッチコピーまとめ」サイトからどうぞ。

家が全焼しても(実話)、上品コーデ命


なんか泣けるコピーです。。。
よかった、命があって。笑

千の言葉より残酷な俺という説得力


日本語としてアレなことは置いておいて、
説得力がぱないということでOKでしょうか。

伊達ワルは女に「暑い」って悟られたら負け


やっぱり暑いんですね・・・

つべこべ言うな!!オレが黒い彗星になる


お、おぅ・・・じゃあよろしくお願いします・・・


チャレンジしてみた



何個かご紹介させていただきましたが、
どれもとてつもないキャッチコピーばかり。

このままやられっぱなしでは悔しいので、
僕もメンナク的なコピーを作ってみました。
・・・広い心でご覧ください。

満月の夜は狼じゃなく、俺に気をつけろ!


正統派で攻めるとこういう感じですかね。
満月の夜の危なさと危険な男をうまく掛け合わせています。

食欲の秋?読書の秋?なにほざいてんだ!「俺の秋」だろが!


季節感を取り入れたパターンです。
文化系女子に刺さりそうです。

殺伐としたギャラクシーの中に潜むデスヴァンパイアの灼熱感


チャラ男としてのかっこよさのみを追求したコピーです。
「灼熱感」という謎の「感」を入れ込みました。
ただし、意味は気にしないでください。

あきらめたらそこで伊達ワル終了ですよ…?


某監督の名言を取り入れるとこんな風になります。
そこはかとなく説得力がありますよね。
さすが青春のバイブルですね。

お前のゲノムが欲する俺のインフィニティーテロリズム


これは欲望をギャル男的医学風に表現した
学術的なキャッチコピーです。
一言でいえば、謎。

俺は割り算が得意。なぜなら「ワル」だからさ・・・


これは座布団欲しいですね!
それも、漆黒で皮張りの座布団が欲しいです。笑


ごめんなさい・・・



すいません、楽しくなってしまって長くなってしまいました・・・笑

メンナク、非常にエンターテイメント性の高い雑誌なので、
ぜひコンビニで手にとってみてください。

こういったターゲットに合わせた独自の価値を提供し、
実際にそれが受けているというのが素晴らしいですよね。

決して遊びで作っているのではなく、
しっかりとした狙いがあって作っているはずです。(たぶん・・・)

それでは、
んちゃ。 

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2009年08月14日

谷川俊太郎さんの言葉は毛布のようだなぁ

谷川俊太郎さんの言葉について



どうも、fkdです。
台風が来たり、地震が来たり、
なんだか不安な日々が続きますね。

今回はそんな沈んだ気持ちを穏やかにいやしてくれる、
谷川俊太郎さんの言葉についてちょっと書かせてください。

谷川俊太郎さんについては書くまでもないと思いますが、
詩人、翻訳家、絵本作家、脚本家など様々な場で活躍されている
素晴らしい方です。
「生きる」は誰しもが感動を覚えたことでしょう。


ほぼ日さんのサイトからお借りしています

で、これまた日本を代表する日本語使い、
糸井重里さんがオーナーの「ほぼ日刊イトイ新聞」という
サイトがあるのですが(このサイトも素晴らしい)、
こちらの中で【谷川俊太郎質問箱】というコンテンツがあります。


クリックするとコンテンツに飛びます


一般の方が谷川俊太郎さんにノンジャンル・自由に質問し、
それに谷川さんが答えるという至極シンプルな内容なのですが、
質問に対する受け答えが本当に素敵で感動します。

今までに100以上の質問と回答が寄せられているのですが、
特に感動したのが下記のモノになります。
引用させていただきましたので、ご覧ください。


本当にすてきだなぁ



私は、魔法使いになりたいです。
どうしたらなれるのですか?
私は、呪文を本から抜き出して書いたり、
自分で考えたりしています。
でも、なぜこの世界に
魔法なんていうものが出てくるのでしょうか。
(まーちゃん 十才 母代筆)


谷川俊太郎さんの答え

魔法使いになるには、
すぐれた魔法使いの先生に出会う必要があります。
そういう先生がどこにいるのかは、
簡単にはわかりません。
魔法使いはみんな自分のことを秘密にしているからです。
それに魔法の勉強にはとても時間がかかるし、
学校の勉強の何倍もきびしいし、むずかしいのです。
魔法使いになれるころには、まーちゃんは
おばあさんになってしまっているかもしれません。
それでも魔法使いになりたければ、
まずラテン語の勉強から始めるのがいいでしょう。
魔法使いになれなくても、
魔法の勉強をするのは、面白いし いろんな役にも立つと思います。
なぜ、この世界に魔法が出てくるのかというと、
それはまーちゃんみたいに、
魔法使いになりたいと思う子どもが
昔からいっぱいいるからではないでしょうか。

ほぼ日新聞 - 谷川俊太郎質問箱 -
より抜粋させていただきました


ごまかすわけでもなく、かといって真面目すぎるわけでもなく、
正面からまっすぐに向き合って丁寧に答えていて、
本当に理想的な受け答えだなあと思います。
見ているだけでとてもやわらかな気持ちになれます。


日本語のむずかしさ



谷川さんとか糸井さんとかの日本語は
どんな文章を見ても、とってもとってもきれいです。


それはもちろんテクニックもあるとは思いますが、
たくさんの言葉を見て、聴いて、書いてきた経験だとか、
日常に対する姿勢そのものが素晴らしいからこそ
こんなにきれいな日本語が生み出せるんでしょうね。

そして、きれいな日本語からは全く負の印象を受けることはなく、
誠実で、実直で、ポジティブな印象ばかりを受けます。



僕もおそらくブログをこれだけ書いていますから、
一般の平均よりはずっとずっと言葉を
書いてますし見てますし勉強しています。
そしていつもブログでたくさん怒られたりして言葉のむずかしさ、
自分の未熟さを実感させられます。


ただ、今まではちょっと技術寄りにしすぎたなぁ、
と谷川さんの文を読んで反省しました。

それは、句読点の位置とか、
文章の長さとか、
漢字の使い方とかにこだわりすぎていたということ。

だから、読まれる方によっては鼻につくような印象を与えてしまったり、
妙な評論家のような印象を与えてしまったり、
不快な思いをさせてしまっていたのかもしれません。


見やすい文章≦伝わる文章



まちがいなく「見やすい文章」を作ることも重要です。
でも、もっと大事なのは、
本当に伝えたい人に伝わるような文章を書くということ。

こどもにつたえたいのならひらがなでわかりやすく。
厳格に伝えたいのなら難しい漢字を使って堅く。

簡単で当たり前のことなんですが、
ふしぎと出来ていない場合が多いのではないでしょうか。

それと、ひらがな、カタカナ、漢字を使い分けるのも大事だなって、
谷川さんと糸井さんの文を見ると思います。

すてき。・・・なんかやわらかい感じ。
ステキ。・・・ちょっとフレンドリーな感じ。
素敵。・・・真面目な感じ。


むつかしい。・・・やっぱりやわらかい感じ。
ムズカシイ。・・・頭を横にかしげてる感じ。
難しい。・・・難しそう。


同じ音でも、こんなに印象が変わってしまいます。

日本語は、とっても奥が深くて、
すてきなことばだと思います。

だからこそ、言葉ひとつの使い方まで、
上手に使えるようになりたいですね。


すてきな文章を書ける人は、きっと素敵な人間だと思う



谷川さんのようなすてきな文章を書けるひとに、
人生を後悔しているひとなんていないと思います。

いや、正確には、後悔してきたことはたくさんあるけれど、
それを糧として今を生きれているひとだと思います。

こまかな変化を楽しみ、
ひとつひとつのことばを大切にしめる、
そんなひとなんじゃないかなぁと思います。

もっともっと素敵な文章を書けるように、
そしてもっともっと素敵な人生を送れるようになるために、
がんばっていきたいですね。

まず初めは、ひらがなとカタカナを上手につかうぞー。

ということで、
文章だらけかつ若干私的な内容になってしまいすいませんでした。

それでは、
んちゃ。
 

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2009年04月17日

伝わるキャッチコピー・文章を書くために必要な「4つ」の工程

今回はコピーライティングのお話です



今回は「宣伝会議のコピーライター養成講座 特別体験講座
を受けてきた方のまとめ記事が非常に参考になったので、
自分メモ的に書かせていただきます。

special thanks:久保 清隆さまのブログ上記記事から引用させていただいております。ありがとうございます。


一言で言うと、4つの工程をしっかり踏めば、
誰でも素晴らしいコピーと文章が書ける
、ということです。

僕なりの解釈を交えて噛み砕いていますので、
ご参考いただければと思います。

目から鱗の情報もあると思います。
企画書の作成、クリエイティブの作成、文章の作成、
いろいろなものに生かせるかと思いますので、
ぜひそれらをやられる方はご覧くださいね。

今回は結構な長文ですので、
読まれる方はお手数ですが、
「続きを読む」を押してください。

文章に関してさして興味無い方は、
次回のエントリーをお待ちください。笑

それでは、どうぞ。 

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2009年04月04日

細マッチョvsゴリマッチョ…プロテインウォーターCMが不思議

細マッチョvsゴリマッチョ



サントリーさんから3月17日に新発売された
プロテインウォーター」。

“スタイルが気になる現代人”のためのプロテイン補給飲料
というコンセプトの元生み出されました。
ターゲットは最近の体型を気にする20代男性。
いわゆる「草食系男子」に向けた商品です。

というわけで、商品のCMコンセプトは
従来のプロテインのイメージとしての強靭な肉体をもったマッチョを「ゴリマッチョ」、細身で筋肉質な体型を目指すメインターゲットを「細マッチョ」に区別し、両チームを対決させることで、「プロテイン
ウォーター」が「細マッチョ」を目指す人に向けた飲料であることを印象的に訴求しています。

SUNTORYニュースリリース

とのこと。
このCMが結構コミカルに仕上がっていて、
話題になっています。
ご覧ください。



The Hustleに合わせて「細マッチョ」「ゴリマッチョ」が小気味よく繰り返され、
花いちもんめもようなコミカルな動き。
細マッチョ、ゴリマッチョという造語が非常に効果的で、
結構印象に残りやすいのではないでしょうか??
コピーライティングが見事だと思いました。


獅童さんについて



松田翔太さんは細マッチョな気がしますが、
中村獅童さんはちょうど中間、「細ゴリマッチョ」な感じですよね。
ただ、自然と目が行ってしまうことからも、
彼の存在感というのはすごいですね。。

中村さん独特のソフトな仕草や色目づかいには、監督も絶賛。
さらに今回の振付を担当したEBATOさんも
「中村さんには、自分で考えてどんどん動きをアレンジして
やってもらっていたので、その良さがすごく出ました」
と語っていたほど。

SUNTORYニュースリリース


たしかに、獅童さんの表情は本当に素晴らしいです。

見事な恍惚とした表情・・・

キャスティング含め、
CMは、間違いなく成功の部類に入ると思います。


ただし。。。



ただ、プロテインウォーターといいつつ、
1本あたりのタンパク質=プロテイン含有量は約2.6g。
牛乳 ・低脂肪乳のなんと1/6以下です。


気分的にプロテインを摂取した、
ということが大事なのかもしれませんが、
その点ご注意ください。

とはいえ、プロテイン含有の清涼飲料水は少ないので、
貴重な商品だと思います。
ぜひお試しくださいませ。

んちゃ。
 

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2009年03月29日

PARCO、2009春のコンセプト「ふたりPARCO」が秀逸

PARCO、春のコンセプト「ふたりPARCO」



2009年春のパルコの戦略は、
春ファッションキャンペーン『ふたりパルコ』なるもの。
内容はというと、

従来の『ペアルック』から連想される『お揃い』ではなく、
柄・色などのワンポイントやカップル・親子・友人同士のペアなど、新しい『ペアルック』を表現・訴求していくことが狙いです。

2009PARCO春ファッションキャンペーン INFORMATION


とのこと。

CMも流れているので、
ご覧になった方がたくさんいると思いますが、
このチャレンジングなキャンペーンの広告が秀逸なので、
今回ご紹介させていただきます。




コピーが素晴らしい



「いつも、どこか、同じがいいね。」

というこのキャンペーンのコピーは、
プレイステーション「暮らし、イキ!イキ!」キャンペーン、
サントリー「伊右衛門」などを手掛けた小西 利行さんが作成しています。



メインのキャッチもいいのですが、
ボディーキャッチがこれまた秀逸です。
全文をどうぞ。

好きな人と、どこかでつながってる。
そういうの、なんだか、とても幸せだと思う。
例えば、どこか同じ、色、柄、形。
彼氏や友達や家族やペットと、
さりげなくつながってるサインを持つ。
それが、パルコの考える
新しいペアルック。
さあ、時代の空気なんかに
流されないで、
ふたりの幸せを街にアピールです。

いつも、どこか、同じがいいね。

ふたりPARCO

ふたりPARCO スペシャルサイト


このコピーですが、
間の取り方、言葉の使い方が本当にうまいです。
ちょっとポイントを見ていきましょう。

「つながっている」ではなく「つながってる」
「そういったこと」ではなく「そういうの」


ここの部分ではわざと敬語をはずして親近感を出し、
今回のキャンペーンの「ペアルック」の
コンセプトとうまく結び付けています。

それが、パルコの考える
新しいペアルック。

さあ、時代の空気なんかに
流されないで、


ここの部分は、それぞれの文を1行にもできたはずです。
しかし、二つに分けたことによって、後者の文、すなわち

「新しいペアルック。」と
「流されないで、」


の二つの言葉に強い意味を込められるのです。
これも、今回のコンセプトを強く表現している部分になります。

「ふたりの幸せを街にアピールです。」

こちらは、ここの部分だけ敬語にしていることによって、
読者に呼び掛け、
読者を主役にすることに成功しています。

技術だけでなく全体のリズムも小気味よく、
本当にすばらしい作品だと思いました。



CMも素晴らしい



今回のキャンペーンはCMとウェブも素晴らしいので、
一緒に紹介させていただきます。
まずCM。

CMは残念ながら動画がアップされていなかったので、
下記キャンペーンサイトにてご覧ください。
ふたりPARCO スペシャルサイト


モノクロの世界の中で、
唯一色鮮やかになっているのがペアルック。

このCMのためだけに作られた音楽が、
”新しいペアルックの可能性”を感じさせます。





ここで安易にアーティストの作品を使わず、
ペアルックの新たな世界観を出すことのみを追求したあたり、
ディレクターさんのセンスと意気込みを感じました。
(著作権とかで予算がもったいなかっただけかもしれませんが笑)


キャンペーンサイトもいい



先にも述べましたが、ウェブのキャンペーンサイトもとても面白いです。
アップした画像が服の柄になる
「オリジナルふたりPARCO」
というコンテンツがあるのですが、
これもシンプルながらうまくできています。

好きな画像をアップすると、
その画像を元にしたペアルック画像を作ってくれます。


サクマドロップスでやったら、大変なことに笑

パソコンや携帯の壁紙にできるみたいなので、
ぜひオリジナルの「ペアルック」、
体験してみてくださいね。

キャッチコピーがうまく作り出した世界に、
CM、ウェブ、リアルがうまく連動している、
素晴らしいキャンペーンではないでしょうか?
個人的にはとても大好きです。

ま、まあ、ペアルックの勇気はありませんが。。。笑
んちゃ。 

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2009年03月27日

ポストが真っ赤になるような、ラブレターを書こう。

くさいタイトルですいません



さて、「ポストが真っ赤になるようなラブレターを書こう。」
というくっさいタイトルを付けさせていただきましたが、これは

”万年筆をモチーフにした
「大切な人への想いが伝わる作品」”


と題してキャッチコピーを募集した中の、
優秀賞に選ばれた作品です。

たまたま古本屋で見つけたこの記事と同タイトルの本に
素敵な作品がたくさん載っていましたので、
ぜひ皆様にも共有させていただければと思います。



さっそく珠玉のコピーたちを
ご紹介いたします。


「手書きのぬくもりが感じられる」キャッチコピー



ポストが真っ赤になるような
ラブレターを書こう。


こちらは本のタイトルにもなった名作。
マジカルバナナ(古い)ではきっと
「ポストといったら赤」といわれるであろうくらい。
赤のイメージが強いポスト。

そんなポストを使うあたり、本当にうまいです。
ポストはさらに手紙、温かみなども感じられますし、
文句なしに素晴らしいキャッチコピーですね。

万年筆で書かれたラブレターは、捨てにくい。


メールは簡単に消せますが、
万年筆で書かれたラブレターは捨てられません。
それは想いがとてつもなく込もっているから。

万年筆と手紙の良さを、
「捨てられにくさ」という特長を用いて表した
テクニックが光る作品です。

気持ちが紙によく染みる。


インクとともに想いが染みる。
こちらも万年筆で書いた手紙には
想いが込められる、という視点で書かれた作品で、
上の作品と同じく、テクニック系ですね。

旅立つ僕に、
母からの激励の手紙。
けれど文字は、
泣いていました。


これ、個人的には一番ぐっとくるコピーでした。
手書きでしか伝わらない”何か”が、
とっても伝わってきます。

文字が泣いている。
なんて素晴らしい表現なのでしょうか・・・。

書いている時間が、恋そのものだった。


激しく同意したコピー。
手紙を書いている時こそが、
一番相手を思っている時なのかもしれません。
書いている時間こそが、
一番恋をしている瞬間なのかもしれません。

書いている時間。
何を書こうか悩んでいる時間。
書き直している時間。
インクが乾くのを待っている時間。
読み直している時間。
ドキドキして、ワクワクして。
切なくなって、嬉しくなって。
書くことは、想うこと。


手紙はラブレターだけではありません。
家族への手紙。
友人への手紙。
年賀状だって、暑中見舞いだってそうです。

離れた相手の顔を思い出しながら、
相手を想いながら書くのです。

うーん、
手紙って本当にいいものですなぁ。


「Heart Line」こんな時代だからこそ、万年筆を



このキャッチコピーを募集し、
本を出版しているのは「Heart Line」というプロジェクトです。


Heart Line Project


現在はコミュニケーション手段がメールメインとなり、
人と人、心と心が離れているように感じられる。
そして、時間が進むのが早く感じるようになった。

そんな時代だからこそ万年筆で書いた文字がいい。
独特の筆跡と共に心も届くのではないか。
万年筆の普及を通して、
今の世の中にゆったりした時間を取り戻そう。


こんな素敵なコンセプトの元、
2004年は「大切な人への想いが伝わる」、
2005年は「ありがとう」をテーマに、
万年筆の似合う芸能人、メッセージ、フォト、コピー決定。

しかし2006年からは「万年筆ベストコーディネイト賞」のみとなりました。
2004,2005年と非常に素晴らしい作品ばかりでしたので、
少し残念です。。


僕も手紙が大好きです



手書きっていいですよね。
同じ文面でも、メールなんかより、
遥かに伝わるとおもいます。


携帯メールなんかなくなっちゃえと思います。
まじで、その方がいい世界になると思います。

なんか手紙がかきたくなったなぁ。
みなさまお楽しみいただけましたか?

さて、ありがとう、をコンセプトにした
2005年の本も買う予定です。


読みましたらまたご紹介しますね。

それでは、
んちゃ。 

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2008年12月16日

「君は森島寛晃を知っているか。」

セレッソ大阪・森島寛晃選手の引退


今回は今年引退したJリーガー・森島選手の引退ポスターをご紹介いたします。
本当に素晴らしいキャッチフレーズが書かれているポスターで、
こんなに感動したキャッチコピーに出会えて幸せでした。

ポスター紹介の前に、そんな素晴らしいボディキャッチを書かせた
森島選手について紹介させてください。



森島選手はJリーグが始まる前からプロサッカー選手としてやっており、
1994年からJ1セレッソ大阪でプレーを開始。
その後十数年にわたりセレッソ一筋で活躍しました。

168センチと決して恵まれた体型ではないにもかかわらず、
現役通産131ゴール、日本代表では64試合に出場して12ゴール。
2度目のベストイレブン選出などなど、輝かしい成績です。

サッカープレーヤーとして素晴らしかったのは言うまでもなく、
人柄も素晴らしく、礼儀正しい紳士で、とても評判だったみたいです。
サッカーに対してもひたすら真面目で、
ヤンマー入団時の監督だった吉村大志郎は、2002年のインタビューで森島に対しては練習をやらせることを考える必要はなく、逆にいかにして練習しつづけるのを止めさせるかを考えなければいけないと語っている。

出展:Wikipedia-森島寛晃

というエピソードもあるくらいです。
実際、森島は2000年のアジアカップ後に、
オーバートレーニング症候群と診断されたこともあったとのこと。

そんな森島選手も、けがには勝てませんでした。
2007年から原因不明の首の痛みに悩まされ、
今年も完治することはありませんでした。

2008年10月30日。
森島選手は現役引退を宣言しました。



引退試合ポスターの愛にあふれたキャッチコピー



森島選手は様々な歓喜と悲劇を味わいました。

2000年、最終戦に勝てばセレッソ大阪初のJリーグ優勝、
という場面では延長Vゴール負けを決し、
2005年も、最終戦に勝てばJリーグ優勝という試合で、
最後の最後、後半ロスタイムに同点ゴールに追いつかれて優勝を逃しました。

これは、どちらともセレッソ大阪のホームスタジアムの長居スタジアムで起こったことで、
後に長居の悲劇と呼ばれています。

しかし、長居での歓喜もありました。
2002年日韓ワールドカップでのゴールです。
第3戦チュニジア戦、森島選手の素晴らしいゴールによって
チュニジアを破り、悲願の決勝トーナメント進出を決めたのです。

他にも二度のJ2降格など、森島選手には様々な苦難がありましたが、
他のクラブにいくことなく、セレッソ一筋を貫き通した森島選手。
サポーターはそんな”モリシ”に敬意を払って
ミスターセレッソ」と呼ぶようになりました。

そんなモリシの最終戦のポスターは、
モリシへのファンの愛が溢れるものになりました。
いいサッカー人生だったのだと思い知らされ、
うらやましくなります。


3枚あるのですが、
どれも素晴らしいので全てご覧ください。


ポスター①[君は森島寛晃を知っているか。]



※クリックすると拡大画像をご覧いただけます。

ポスターの中の文はこちら。
168センチの情熱。
走り続けた18年。
セレッソへの愛情。
労をおしまぬ動き。
94回揺れたネット。
1995年元旦までの快進撃。
来日したクラブの監督が言う「あの8番は誰だ?」。
1998年開幕からの7試合。
ピッチにうずくまった2008年5月27日。
2002年、2004年元旦に流した涙。
幾度となくピッチに舞い上がった飛行機。
日本中が歓喜した2002年6月14日。
モリシのゴールが見たい。
モリシがいるからという理由でサッカーを観る人々。
2005年12月3日。
タイトルへの渇望。
痛みと戦う日々。

そして、2008年12月6日、最後の勇姿。
―この瞬間を見ずして、森島寛晃を知っていると言えるのか。



ポスター②[森島寛晃ができること。]



※クリックすると拡大画像をご覧いただけます。

ポスターの中の文はこちら。
勇気を持つこと。
挫折を乗り越えること。
0対9でもあきらめないこと。
仲間を信じること。
スタンドと心をひとつにすること。
決して驕らないこと。
相手サポーターに「モリシは特別」と言われること。
キャプテンマークの意味を示すこと。
日本中に喜びをあたえること。
夢を叶えること。
夢をあきらめること。
それでも夢を抱くということ。
走り続けること。
クラブを愛すること。
サポーターを愛すること。
決して悔いを残さないこと。

そして、2008年12月6日
最後の闘志を燃やす事。
―ならば今、君がモリシにできる事はなんだ。



ポスター③[彼が立つピッチ。]



※クリックすると拡大画像をご覧いただけます。

ポスターの中の文はこちら。
あふれるオーラ。
止まらないシルエット。
飛び立つ翼。
うずくまる姿。
獣か、ハンターか、それともまんまと逃げきる兎か。
侍の精神力、忍者の身のこなし、(商人の物腰)。
人をひきつける魅力と、相手を置き去りにするプレー。
最初で最後のプレーヤー。
次代に引き継がれるプレーヤー。
美化されず劣化しない鮮明な記憶とともに、彼は人々を幸福にする空間をつくる。
そう、彼はプレーで人々をしあわせにしてきた。

そして、2008年12月6日。
―今度は私たちが彼をしあわせにする番だ。



必然でできたコピー


このコピーはきっと頭を捻って出したものではないと思います。
モリシへの想いを綴っただけ。

もちろん語呂や細かい言葉の言い回し、タイミングはプロならではのもので、
さすがという気がしますが、
そんな技術は重要ではなくて、
モリシへの愛がしっかりと感じられるから素晴らしいのです。

引退試合の宣伝だけど、全然宣伝になっていない。
むしろ最後は強制しているくらいの言い回し。
だけど、それが素晴らしい。

ならば今、君がモリシにできる事はなんだ。
この瞬間を見ずして、森島寛晃を知っていると言えるのか。
今度は私たちが彼をしあわせにする番だ。


そう、モリシが好きなら最後のプレーを見に行くのが礼儀。
これは広告ではなくて、忠告です。
モリシが大好きなファンからの忠告なのです。


森島寛晃は永遠に


モリシがいるからという理由でサッカーを観る人々は、
美化されず劣化しない鮮明な記憶と共に、
永遠に語り継いでいくでしょう。

夢を叶えること。
夢をあきらめること。
それでも夢を抱くということ。

それが、
森島寛晃という人間だということを。

ありがとう、モリシ。
本当にお疲れ様でした。
 

Posted by fkd at 20:00Comments(0)キャッチコピー