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Posted by TI-DA at

2009年10月16日

「ウンパッパ」は実は大人のエロティックな曲だった!

ウンパッパって知ってます?



どうも、fkdです。
突然ですが、みなさん「ウンパッパ」って知ってます?
ウンパッパとは小学1年生くらいの「おんがく」の授業で
紹介される明るく楽しい曲で、
合唱曲にも使われている名曲です。
結構ご存知の方が多いのでは?

僕が小学1年生の時の担任であった稲本先生が大好きだった歌で、
それをある時ふと思い出しました。

で、こどもの時はなんとも思わずに歌っていたのですが、
ウンパッパの中で繰り返され、曲のタイトルにもなっている
「ウンパッパ」ってどういう意味?
と大人になった今思いだして疑問に思ったわけです。
大人っていやね。笑

というわけで、調べてみました。
知らない方も忘れている方もいらっしゃるかと思いますので、
歌を聞いていただきましょう。
歌詞も記載しました。

「ウンパッパこども版」
作詞…Lionel Bart、作曲…峯 陽


1、歌に願いをこめてうたえば
  広場で街で 公園で
  楽しい歌が小鳥のように
  みんなの夢を うたいだす

  ウンパッパ ウンパッパ だれでも
  ウンパッパ ウンパッパ 知っている
  きみとぼくとは ともだちさ
  だから ウンパッパ

2、心の中をのぞいて見られる
  めがねがあったら 便利だな
  あの子ははやく おとなになったら
  まいにちダンスを してみたい

  ウンパッパ ウンパッパ だれでも
  ウンパッパ ウンパッパ 知っている
  どんなに澄まして 隠しても
  だめよ ウンパッパ

3、夢を大事にしながら こどもは
  すてきなおとなに なるでしょう
  おとなはいつか 年寄りになって
  昔の思い出 歌うでしょう

こちらからお借りしました


いかがでしょうか。
子どもが好きそうなステキな曲ですよね。耳に残ります。

さて、本題にうつりましょう。
ウンパッパの分析です。笑

ここで注目なのが、作詞がリオネルさんという部分。
そう、原曲は英語詞だったわけです。
これは原曲が気になるぞ、と思い、
検索してみたところ・・・

衝撃の事実が。。。


ウンパッパやばい



ウンパッパ、結構過激的な内容なので、
ウンパッパのイメージを壊したくない方は見ないでください。笑
ウンパッパとは正式には「Oom-pah-pah!」と表記するらしく、
トロンボーンの音の擬音みたいです。

画像はこちらから
これがトロンボーンだぞ。

で、そこには隠れた意味が。。。

ウンパッパ(Oom-pah-pah!)の隠れた意味。
なんと・・・oom-pah-pahはセッ○スを暗示するのだそうです!
トロンボーンは外筒と中筒があって、
中筒をスライドさせて演奏しますよね。
それが理由のようですが・・・

こちらから引用させていただきました


なぬ。。。
○ックスとな。。。

さらに、原曲の歌詞を見るとびびりまくります。
なるほど、ウンパッパは間違いなく大人の曲だぞ、と。笑
日本語訳してある文がありましたので、
ちょっとfkdアレンジも交えつつ載せます。
長いですが、どうぞどうぞ。

「リアルウンパッパ」

1、この町で歌われているちよっとしたつまらない歌がある
  特にジンやビールが入ると皆が歌ってるよ
  ちょっと辛抱できるならあんたの想像力ってやつが
  あんたが聞きたいな~と思っていること
  そのものズバリを聞かせてくれるよ

  ウンパッパ ウンパッパ
  そういうもんさ
  ウンパッパ ウンパッパ
  皆知ってるさ
  皆、想像したいことを想像しているんだ
  ウンパッパを聞いているときにはね

2、パーシースノグラスさんは時々変なコップを持っている
  彼は誰も気づいてないと思っているけど
  隠れて酒を買い静かに飲んでいるよ
  両ひざにそれぞれ女の子を乗っけた
  伯爵さまだったらと夢見てる

  ウンパッパ ウンパッパ
  そういうもんさ
  ウンパッパ ウンパッパ
  皆知ってるさ
  赤い鼻の理由は何?
  それともウンパッパのせいかな(酒のせいよね)

3、可愛いサリーちゃんは裏通りを歩いている
  男達にかわいいくるぶしを見せながら
  彼らは彼女のガーターをタダでは見せてもらえない
  「ちょっとだけね・・・あとちょっと・・・
  はいっ、ここまで!(・・・タダなのはね)」
  って言うタイミングを彼女はよく分かってる

  ウンパッパ ウンパッパ
  そういうもんさ
  ウンパッパ ウンパッパ
  皆知ってるさ
  隠れてようが見えてようが
  同じことだよ

4、彼女は田舎から来た。でも今は追い詰められてる
  男に食べさせてもらってさ、男に頼って生きてんだ
  泣いてたってしょうがない
  彼女は寝床を整えて
  嬉しそうにもらった御足を握ってさ
  この唄の輪に加わるんだよ

  ウンパッパウンパッパ
  そういうふうに物事は進む
  ウンパッパウンパッパ
  誰でも知っている
  彼女はもう赤いほっぺの純情娘じゃない
  アレ以来ね

こちらから引用させていただきました※一部変更


なぬ。。。
いきなり「つまらない歌」とか言っちゃってますね笑
隠喩だらけのしゃれおつ(おしゃれ)な歌なんですが、
しゃれおつ過ぎて若干意味がわかりません。

これを小学生風にアレンジしたのが
最初にご紹介した「ウンパッパこども版」です。

だいぶかわいらしくなっているものの、
どうりでなんか深いと思ったら…
こんな「リアルウンパッパ」が裏で潜んでいたんですね。


じゃあおとな版ウンパッパが必要やろ



先にも書きましたが原曲の歌詞が隠喩しすぎなので、
大人にも意味がわかりにくいです。

というわけで、大人にもわかりやすいように
「おとな簡易版ウンパッパ」をつくってみました。
メロディーに合わせて歌えるようにしてあるので、
大人の皆さんはこちらで歌ってくださいね。笑

どうぞどうぞ。

「おとな簡易版ウンパッパ」作詞:fkd

1、酒が入ると ついつい歌っちゃう
  会社や家の ストレス発散
  歌えば嫌な事 全部忘れて
  夢の世界で 生きられる

  ウンパッパ ウンパッパ 誰でも
  ウンパッパ ウンパッパ 逃げ出したい
  酒を飲んで歌いましょう
  一緒にウンパッパ

2、気付かれないよう 生きてるつもりでも
  みんな知っている 俺とおまえは同じだと
  チャンネーを両脇に 抱える夢を見る
  キャバに行く金もないけれど

  ウンパッパ ウンパッパ 誰でも
  ウンパッパ ウンパッパ 逃げ出したい
  酒を飲んで歌いましょう
  一緒にウンパッパ

3、会社で評判の 受付嬢 佐藤ちゃん
  思わせぶりな しぐさする
  頭の中では アレヤコレヤさ
  おとこはみんな そんなもの

  ウンパッパ ウンパッパ 誰でも
  ウンパッパ ウンパッパ 逃げ出したい
  酒を飲んで歌いましょう
  一緒にウンパッパ

4、いつしか大人は 夢を忘れる
  今を必死に 生きていく
  だけど涙の 数だけ強くなり
  今日も笑って 生きていく

  ウンパッパ ウンパッパ 誰でも
  ウンパッパ ウンパッパ 逃げ出したい
  酒を飲んで歌いましょう
  一緒にウンパッパ


いかがでしょうか。
結構よくできたような気がします、
なんか、とても切ない曲になりましたが。。。笑


だけどウンパッパは色あせない



長々とウンパッパについて書いてきましたが、
やっぱウンパッパは良い曲ですね。
こうして十数年経っても、
思いだして暗唱できるくらいなのですから。


意味なんか気にしないで、
こどもたちに未来永劫伝えていきたいステキな歌です。
個人的には非常に楽しいエントリーとなりました。笑

それでは、
んちゃ。 

Posted by fkd at 20:00Comments(8)music

2009年09月08日

ヤヴァイ!くるり初トリビュート「くるり鶏びゅ~と」10/21発売!

キター



どうも、fkdです。
な、な、なんと、限りなく尊敬しているアーティスト「くるり」から、
くるり初のトリビュート盤くるり鶏びゅ~と」が、
10月21日にリリースされることがけてーい!

記事元:ナタリー


「これはあかん!ヤヴァイ!あかんで!」
とくるりファン(おれ)からの叫び声が聞こえてきます。


写真元:ナタリー

ということで、今から待ち遠しくて仕方ないですが、
その恐るべき内容をちょっと見てみましょう。

まずはアーティストと曲目。

・anonymass「赤い電車」
・andymori「ロックンロール」
・奥田民生「ばらの花」
・キセル「Old-fashioned」
・木村カエラ「言葉はさんかく こころは四角」
・世武裕子「東京」
・曽我部恵一「さよならストレンジャー」
・高野寛「ワンダーフォーゲル」
・二階堂和美「宿はなし」
・ハンバートハンバート「虹」
・Fantastic Plastic Machine「ワールズエンド・スーパーノヴァ」
・MASS OF THE FERMENTING DREGS「飴色の部屋」
・松任谷由実「春風」
・矢野顕子「Baby I love you」
・LITTLE CREATURES「ハイウェイ」
・9mm Parabellum Bullet「青い空」


本当に「すごすぎる」キャストです。。。
誰がすごいかを書こうとしたら全員書いてしまうので、
割愛させてもらいます。。。笑


写真元:ナタリー

あぁすごい!あかんわこれ!


コメントがこれまたいい



記事元のナタリーにシゲールと参加アーティストの
コメントが載っているのですが、
そのコメントがこれまた秀逸で、
この作品の素晴らしさを暗に物語っています。

全員ひじょ~に気が利いているおされコメントを出しているのですが、
シゲールとアーティストお三方、計4つののコメントをご覧いただきましょう。

岸田繁(くるり)コメント

自分たちが自宅の農園で作り続けて来た野菜を使って、いろんな料理人が素晴らしい料理を作ってくれたかのような、そんな素晴らしい作品になりました。アーティストの皆さんに心からリスペクトと感謝しております


自分たちの作品を野菜に例えたところがシゲールの神なところですね。
ことばえらびが本当に秀逸。

土を耕し、肥料をまき、種を植え、
水をやり、雑草をかり、災害と闘い、
それを繰り返してきました。

そしていろいろな味や色や形の、おいしい野菜ができました。
くるりの音楽は、どれも個性豊かな、素敵な野菜です。

本当にどんなふうに料理してくれるのか、楽しみです。

世武裕子

「東京」を歌う僕の、言葉の向こうに広がる心の核みたいな風景が、丸裸で好きだ。
そんな“僕”を探っていたら、自分に辿り着いた。


世武さんはくるりの前作で知ったのですが、
”物語を語る”ように表現力が抜群のピアノを奏で、
透明感がありつつも力強い、”意志を持つ”声で歌う素晴らしいアーティストです。



東京と言う曲はまさに世武さんが言うように
聴いている本人が主人公になる曲で、
聴く人によって様々な景色を見せます。

僕はくるりの曲を聞くと、
いつも夕暮れの寂しい時間を思い出し、
物悲しいのだけれど不思議と前向きになれる気がします。

世武さんの東京は、
どんな景色を見させてくれるのでしょうか。


曽我部恵一

生きている曲だった。


曽我部恵一
こちらそがべさん

まあ本当におしゃれかつ的確なヒトコトで驚きます。
さよならストレンジャーの時は
どれも少し暴力的で、だけど人間くさくて、
どこまでも優しい曲が多いです。

「今日を生きる」曽我部さんが、
「生きている曲」を歌ったらどんなことになるのか…
想像できません。


奥田民生

カープがんばれ。


マシマロ
ちょっと古いがマシマロんときのたみおさん

民生さん自由ですね。笑
個人的には民生さんは「花の水鉄砲」あたり好きそうな気がしてましたが、
まさかばらの花とは…
これもちょっと想像できません。


ほんとーに待ち遠しい



このアルバム、くるりファンだけではなく
全ての音楽を愛する人が一度は聴くことになるであろう、
歴史的な1枚になると思います。


期待値が恐ろしく高い分評価を得るのは難しいかもしれませんが、
それでもくるりはやってくれると思います。

まあ、評価どうのこうのはどうでもよくて、
とにかく早く聴きたいですね。笑
10月21日がとにかく待ち遠しいです。

それでは、
んちゃ。 

Posted by fkd at 18:52Comments(0)music

2009年07月16日

[fkd's Tune] vol.1

のーむじっくのーらいふ



どうも、fkdです。
わたくし、音楽がなくては生きられない「のーむじっくのーらいふ」な人なんですが、
ブログではくるりをはじめとして一部の音楽しか紹介できてません。

せっかく素敵な音楽に出会ってもなかなか紹介できない、
というのがフラストレーションでしたので、
「ちかごろ特に聴いている曲」をご紹介する
『[fkd's Tune] 』
なる企画を始めたいと思います!


logo maker logo creator
無駄にロゴも作りました笑

主な目的は

1.流行りの曲だけでなく、古今様々な素晴らしい曲をみなさまにも知って頂きたい。
2.アーティストごとの紹介だと書くのに時間がかかるため、曲ごとに紹介したい。
3.単純にいい曲をとにかく紹介したいという若干の自己満。笑


などなど、いろいろありますが、
僕は人に教えて共感してもらうことに一番の喜びなので、
1番の目的がメインです。

というわけでたくさん素敵な音楽をご紹介していきますので、
特に僕と音楽の趣味が合う方や、
いい音楽に飢えている方はお楽しみくださいませ!

※一週間に紹介する曲数は特に定めず
 マイペースにいかせていただきますね。

ではさっそく。

第一回は
[2009/7/2~2009/7/15]のfkd's Tuneです。

ひあうぃご。


fkd's Tune vol.1



ピロカルピン「人間進化論」



大学時代からひいきいただいている下北系バンド・ピロカルピンが
ついにメジャーデビュー!!
素晴らしい。

ピロカルピンは女性ボーカルまつきさんと、
歌うようなギターをつまびくしんじろーさんが中心の4人のバンドです。
大学の時に発見して以来、ひそかに追っかけておりました。

僕は下北沢に住んでおり、インディーズバンドはそれなりに見てきました。
また、くるりのように超一流のアーティストも同じくらい見てきましたが、
その実力は間違いなくメジャーのバンドと遜色ないと言える素晴らしいバンドです。

奇をてらわないけどオリジナリティのあるメロディー、
素直で透明な声、
ひねくれたオールドファッションのギターフレーズ、
その全てが見事な化学反応をおこし、
唯一無二の作品を生み出している点が特長ですね。


メジャーデビューシングルとして「京都」「人間進化論」の二作が発表されましたが、
この二作は特に上記の化学反応が顕著です。

タワーレコードで「人間進化論」、HMVで「京都」が売っています。
インディーズチャート2位になるほど評価が高く、
売り切れ店続出なので購入はおはやめに。

ピロカルピン関連記事はこちら
Melody Chain 24 [ピロカルピン]
Melody Chain 28 [カンパネルラ]


聴いた方がいいですよ。絶対に。



木村カエラ「butterfly」(from HOCUS POCUS)


某ゼクシィのCMソングで公開され、
いったい誰が歌っているのかと話題騒然になりました。



この曲はカエラさんの友人の結婚式のために作られたもので、
カエラさんも非常に思い入れが強いと語っています。
その言葉通り、アルバムにおいて圧倒的な存在と異質さを出しています。

先日無期限活動中止を発表したウルフルズの「バンザイ」も、
トータスが奥さんに向けて作ったという似たような境遇を持っていますが、
自身の思い入れ込められた、能動的に作られた作品というのは
比類なき価値を生み出すものなのかもしれないですね。


結婚式の定番になるのではないでしょうか。



木村カエラ「super girl」(from HOCUS POCUS)


YUKIのjoyや長い夢で有名な「蔦谷好位置」さんが作曲している曲です。
僕は蔦谷好位置さんの作る、
「明るいんだけどどこか裏もあるような、深みのある」曲がとても好きで、
無条件に反応してしまう節があるのですが、この曲もやはりそうでした。。

余談だが、桑田佳祐の音楽寅さんで放送された
「21世紀ベスト10ソングス特集」の1位が
「TREE CLIMBERS」だったのが
驚きでもあり非常に嬉しかったです。
(※ビークル作かと思ったのですが、ビークルはPVに出演しただけでしたね、
 失礼いたしました!)



カエラといえばとかくそのルックスに注目が集まりがちではあるものの、
歌の方も紛れもなく超一流であることが証明されたわけですね。

※通りすがりのkaela funのご指摘を受け一部修正しました、
 ありがとうございました!以後気をつけます。



椎名林檎「尖った手口」「余興」(from 三文ゴシップ)


椎名林檎久しぶりのアルバム「三文ゴシップ」から。
想像を遥かに越える自由さで、
全編的にかなりエッジの効いた仕上がりになっています。

こちらが特に好きな「余興」


艶っぽい、深い、面白い、力強い、うまい、可愛い、
軽い、けど重い、・・・・・などなど、様々な形容詞がとめどなく流れてきます。

アルバム全体的にかなりジャジーで複雑な音の重なり方をしている曲が多く、
ちょっと初めは聴きにくいですがどんどんハマっていきます。

特に挙げさせていただいた「尖った手口」「余興」は椎名林檎が目指してきて、
到達しつつある領域が明確に見えているのが面白いです。

サイトで見たライナーノーツに「原点回帰」的なことが書かれていましたが、
たしかにコンセプトがないことがコンセプトみたいな仕上がりです。

くるりの「魂のゆくえ」と近しいコンセプトのアルバムですが、
音楽って、作るアーティストによってこんなにも色が変わるとは…
とちょっと感動しました。

当然といえば当然ですが、音楽の幅広さを再認識できた素晴らしいアルバムです。


という感じでいきます



第一回[fkd's Tune]いかがだったでしょうか。

徒然なるままに書いておりますが、
今後もこんな感じで紹介し放題スタンスでやっていきます。
次回から前置きなく始めますのでご了承ください。

それでは、次回の[fkd's Tune]もお楽しみに。
んちゃ。
 

Posted by fkd at 20:00Comments(2)music

2009年06月28日

大好きな曲について、こだわりポイントをひたすら語る

好きな曲の好きな部分についてとにかく語り続けます



どうも、fkdです。
今回は音楽のお話。

アーティストというのは1曲1曲とにかくこだわって作っています。
ほんのささいな、気づかれないような部分にまで、
何時間もかけてこだわります。

好きな曲というのは何十回も聴く分、
他の曲に比べてそういったこだわりが見えてくると思います。
そして、そのこだわりこそその曲が好きな理由そのものだったりするのです。

今回は、その細かすぎる「こだわりポイント」を、
ウザイくらい語りたいと思います。笑

お付き合いいただければと思います。

それでは、どうぞ。


YUKI ランデブー 「ノイッ」



ランデヴー

YUKIさんは歌のうまさや伸びやかな声はもちろんですが、
ところどころにちりばめられたテクニックが凄いです。

ランデブーでも要所要所にテクニックが使われているのですが、
特にこの曲の二番のメロとサビの
ハザマの「ノイッ」がとにかくいいんです。


YUKI - ランデヴーが聴けます。
(※2分10秒~11秒あたりの「ノイッ」に注目!)


「ノイッ」を加えることで前の節の勢いをそのまま引き継げ、
スムーズに世界に入り込める効果があります。
ちょうどランデブーの世界に入り込むか否かのタイミングでの
この歌い回しは絶妙すぎます。
YUKIの桁外れのセンスにはただただ頭が下がるばかりです。

YUKIは歌い方のバリエーションがとにかく豊富で、
要所要所のビブラート、ぶりっこ的・椎名林檎的な歌い回しなどなど、
いくら聴いてても飽きさせないのがとにかく凄いですよね。

産休でしばらくお休みになりますが、
今から復帰が待ち遠しくて仕方ないです。
ところで、可愛すぎますね。笑
関連エントリー


YUKIが(アラフォーなのに)あまりにも可愛すぎる件



チャットモンチー Last Love Letter はじめの「テッテッテッテッ」



Last Love Letter

太めのベース音と乾いたドラムから始まるのこの曲。
イントロとメロをつないでいるドラムスティック4発。
これがこの曲のこだわりポイントです。



この曲の実直さと橋本の詞の世界を見事に表した素晴らしい4拍で、
この4拍は空白でも別の音でもだめだと思います。

ラストラブレターという人間味溢れたテーマの楽曲、
そこに強引に引きずり込むのが、
ドラムスティックの「人間味」を帯びた音なのです。
本当に絶妙です。

アルバムバージョンではこのドラムスティック音が電子音に変わるのですが、
正直肩すかしをくらったような違和感を覚えます。
僅かな違いでここまで印象がかわるのかと、
原曲のよさをを実感させるためのいしわたりさんの策略か?
とも深読みしてみたり。。


Mr.Children 優しい歌「2拍」



優しい歌

アコーディオンの優しい音、次いで桜井さんの歌とギター。
そのあと本編に突入する前の2拍、これがたまらないんです。



優しい歌は弱い自分を認め、確実に進もうとするポジティブな歌です。
それ故、ただ優しいだけでは進むための推進力が得られず、
物足りない歌になったことでしょう。

しかし、あの変則2拍子によって、
聴き手は間違いなく前のめりになるはずです。

歌詞の世界観を表現する上で欠かすことのできない、
絶妙なアレンジです。

と、御託を並べたものの、
カラオケで変則2拍子がパチッと決まった時の快感が
選んだ一番のポイントですが。笑


スピッツ スピカ「 始まり方」



楓/スピカ

まるで鏡に映したかのように日常を忠実に再現した気だるいイントロ。
スピッツの恐るべき表現力をまざまざと見せつけられ、
何度聞いても鳥肌がたちます。



一見シンプルに思えるも、
不協和音一歩手前の不安定なギターと、
口笛を吹くように唄うベースの絶妙なバランスがスピッツならではですね。

「猫になりたい」とか「桃」なども、
ギリギリのバランスで仕上がっている名曲です。
機会があればぜひお聞きいただきたいと思います。

この曲、椎名林檎がカバーしていますが、こちらも見事です。
(4:20から椎名林檎Ver.です)



中村一義 セブンスター 人の姿とは言えの「イウェ」



セブンスター
残念ながら曲おちてなかったのでレンタルしてちょ。

中村一義、原田郁子、相対性理論、永積タカシ、B-DASH…
これらアーティストの共通点がわかるでしょうか?
それは、声すらひとつの楽器として利用してしまっている点。

歌詞に意味が全くないわけではないですが、
音楽を作る上での要素として歌を位置づけているのです。


中村一義のセブンスターでは「いえ」を「イウェ」、
「バ」を「ヴァ」といっていたりするんですが、
ここに音楽へのこだわりがつまっていることが感じられるのが
こだわりポイントです。

この言い換えはYUKIやaikoも多用するのですが、
そのアーティストのもつ世界観を表現する上で、
決して大げさではなくかなりの効果を発揮しています。

というのも、日本語は一音につき一語という特殊な言語で、
50音すべてが独自の音の響きをもつため、
場合によっては曲のイメージに合いません。
そのため、アーティストによって音に合わせアレンジをしているのです。

一音一音に対するこだわりが自然と形になっているのか、
それとも意図的なのかはわからないですが、
そのこだわりが質の高い音楽を生み出しているのです。


ぜひ注意深く聴いていただきたいと思います。


長くなっちゃった



音楽は注意深く聴けば聴くほど発見できるものが多くて、
本当に面白いなあと実感します。


楽器をやっていればおそらくそれはもっと感じられるはずですので
残念ではありますが、楽器をやってないからこそ
客観的に見れるということもあるかと思います。
とりあえずは聴き手の最前線を目指して邁進したいと思います。

しかし、やはり音楽について書くと長くなっちゃいますね。。
お楽しみいただければ幸いです。

それでは、
んちゃ。 

Posted by fkd at 20:00Comments(0)music

2009年06月19日

くるりアルバム「魂のゆくえ」ほぼ全曲レビュー!

くるり、魂のゆくえのレビューをやってしまえ



どうも、fkdです。
fkdの成分のうちおそらく5パーセントは占めるであろう、
くるりから新譜が届きました。
その名も「魂のゆくえ」でございます。

魂のゆくえ

というわけで語らずにはいられませんので、
満足いくまで語らせていただきます。笑


Yahoo!ミュージックのインタビューから一部内容をお借りしています。



かなり評価が高いアルバムみたいで



案の定このアルバムも前作「ワルツを踊れ」と同じく
賛否両論が巻き起こっているわけですが、
前作に比べるとだいぶ賛同する意見が多いようです。

このアルバムのコンセプトはタイトル通り、
「魂と向き合う」こと。
素直に、あるがままの姿を、
ただひたすら実直に歌い続けたアルバムです。

それは、メディアのインタビュー内容からもわかります。
・歌に気持ちを入れるとか、歌詞が届くように歌うことに気持ちがいってた
・完成度うんぬんとかもよくわからないし、あまり気にしていない
・今回は自分がいいと思ってるものをすごく伝えたかったり、そこの動機が大きかった。それこそ、もうインディーズのときに近い
・1回、自分が何なのか?っていうのに立ち返る時期っていうか、自分のためにしかアルバムを作ってないのかな、というアルバムを作りたかった

Yahoo!ミュージックのインタビューから一部引用


魂と向き合うことは非常に苦しくて、
恥ずかしくて、誰もが避けたくなることです。

しかし、このタイミングで一度向き合わないとくるりはくるりではなくなってしまう。
そんな予感から、いわば必要に駆られて産み出されたアルバムなのです。

アルバム収録曲はどれも
出来立てほやほやのマンジュウのように柔らかくて、
扱い方を間違えたらすぐに壊れてしまいそうなほど。
くるりというアーティストとしてではなく、
岸田繁と佐藤征史という人間がこれでもかとさらけ出されています。

前作があれほど批判されたのは、
理論武装で固めすぎたからということもあるでしょう。
今回は一切武装は無しです。


で、全曲レビュー



前置きはこれくらいにして、
久しぶりに全曲レビューさせていただきます。

今回のアルバムはアンテナやワルツを踊れのように
これといった軸があるわけではありません。
強いて言えばアルバムを通じて自由なことくらいです。

ということで、アルバムとしてのレビューではなく、
1曲1曲のレビューが適切かと思います。
というわけで、シングルはあえて外してアルバム曲のみ、
気合いを入れてレビューしていきたいと思います。

※注意!!!
あくまで個人的な感想ですので、
そういう聴き方もありだなと上から目線で見てくださいね。
音楽の聴き方は人それぞれ、否定することだけはやめましょう。


それでは、
どうぞ!


#1:LV45

team rockで出された名曲「LV30」が15レベル上がって再登場。

優しいように聴こえてめちゃくちゃひねくれている曲調。
ワルツを踊れの面影は何一つなく、
さよならストレンジャーまでさかのぼらないと近しい曲が見当たらない。

そう、このメロディーはまだがむしゃらだったあの日のくるりのものだ。

もっくん元気かな

とはいえ、あの頃とは圧倒的に奥行きも表現力も技術も桁違い。
その差がレベル15という表現か、にくいぜくるり。

オルタナって、こういうものだぜ。
岸田は背中で語る。


#3:太陽のブルース

どこまでも叙情的で、くるりが刹那的な感情を
よくここまで書いたなぁと驚かされる曲。
忘れることや、振り返ることをこれほど書いた歌詞は初めて見たし、
こんなに優しくてセンチな編曲も久しぶりだ。

そういった意味では東京を上回る、
(いや、最新版東京といったほうが正しいだろうか、)
くるり新時代のターニングポイントともいえる
重要な一曲ではないだろうか。



#4:夜汽車

さよならストレンジャーっぽいが、
さよならストレンジャーのときでは絶対にこんな曲は出来なかったであろう、
新旧くるりが見事に交錯した曲。

世武さんの軽快なキーボード、
佐藤さんの羽毛のようなベース、
岸田さんの楽しげな声とギター。

音楽ってこんなにいいもんだぜ、としみじみ感じさせられる。
はやくライブで聴いて幸せな気分に浸りたい。


#5:リルレロ

このアルバムの自由さを一番表しているのがこのリルレロだろう。
タイトルからもわかる通り、何の意味もない自由な歌詞が、
ハードボイルドなメロディーにドッキング。凄い。

今作は曲とメロディーと歌詞が一緒に出てくることが
多かったという話もあるが、
リルレロは間違いなくそのエピソードがぴったりな曲であろう。
心の底から生み出されたかのような叫び、
岸田ワールド全開だ。

暴力的だけど実は統制されているこの感じ、
くるりはやっぱりすごい。



#6:つらいことばかり

リルレロの勢いそのまま、少しNIKKIとワルツを踊れの流れも汲みつつの
80年代ネガティブアッパーチューン。

マイナーコードでマイナーな歌詞なのに、なんですかこの爽快感は。
これも新旧くるりが見事にこんにちは、
くるり現時点での完成系なんじゃなかろうか。
シングルカットしたほうがいいよ、これ。

まるで夫婦でグチり合うかのような、
世武とさん岸田さんの掛け合いが気持ちよくて思わず笑顔になってしまう。
オーイエー、つらかろうが。
超名曲。

しかし、世武さんのキーボード、
本当に表現力がすさまじい。。すてきすぎる。


ピーナッツが出た後すぐアルバム「おうちはどこ?」を購入したが、
インストのアルバムを聴いてあんなに感動したのは久しぶりだった。
くるり抜きにして、お勧め。

このアルバムは全編に世武さんの鍵盤や声が登場するのだけど、
それぞれの曲で大きなポイントになっていて、
世武さんのアルバムといっても過言ではないくらい存在感を示している。
超一流の鍵盤が聴けるなんて、なんてお得なアルバム。。。

※7/27追記
  つらいことばかりのキーボードは三柴理さんでした、
  リコシェさんありがとうございます!



#9:Natsuno

NIKKIの虹色の天使を思い出すような、
くるりらしからぬ優しいメロディー。
(そういえば、虹色の天使が出た時も衝撃だった。)

ありふれたメロディーといってしまえばそうなのだが、
このアルバムにおいてバランスをさりげなくとっている1曲で、
実は一番岸田の心臓に近い1曲なのでは・・・?
とも思える。

非常に内容が濃い一曲で、
おそらくじっくり聴かれると岸田さんは恥ずかしくなってしまうよ、
これは。


#10:デルタ

歌に気持ちを入れるとか、歌詞が届くように歌うことに気持ちがいってた


インタビューにてこんなことを言っていたが、
デルタは岸田繁の魂そのものだ。
とにかく歌詞がきれいで、一語一句をこんなに丁寧に歌うのは
くるりではあり得なかったことではないだろうか?

赤いものがテーマの曲、
よくよく見ればジャケットも赤い果物、
このアルバムの唯一のコンセプトは赤なのかもしれない。

血、心臓、情熱、赤はとても生々しい色。


赤を表現することは、魂を歌うことそのものなのかもしれない。


  「真っ赤なスカーフ」
  「真っ赤な嘘もにんじんみたいにバターで煮詰めて食べてしまえ」
  「夕日はいつも君を泣かせてばかりだな」
  「とてもでかい太陽が君を溶かしてしまうのさ」
  「真っ赤なベロを出して」

岸田繁は、どこまでも現実的なロマンチストだと、
ちょっと感動してしまった。

魂のゆくえと並んで、
アルバムのコンセプトを語る重要な1曲である。


#11:魂のゆくえ

跳ねるように軽快なリズム、とにかく真っすぐなメロディー。
そして、印象深い歌詞。

この曲は、くるりの決意そのものだ。
今後くるりが迷った時、行き詰った時、
この曲が道しるべとなるだろう。

「輝かしい未来は 胸の中で咲く花のよう
そこで揺れたものは 魂のゆくえと呼ばないか?」


くるりからこんな曲が聴けるなんて、夢にも思わなかった。
このアルバムは、この曲を聴くためだけに買ってもいい。


#12:ベベブ

ザッツオルタナ!
ズンズン鳴り響くベースに、きたぞ60sのギターソロ。
言葉遊びの中にちりばめたエッセンス。

向井秋徳とは全然違うけど、やっぱり同じだ。
オルタナは、そっちの方へ向かっていけ!


#13:背骨

この曲、太い、ぶっとい!
背骨を刺激するグルーブがカッコいい!
そしてどこまでもポジティブな歌詞。

この背骨まで聴き続けると、
プロデューサーの佐藤さんが一人で考えたという曲順が
見事すぎることに気づく。

このアルバムで一番かっこいい曲を
さりげなく最後に持ってくるあたりも、センスが良すぎる。

背骨と言うタイトルの曲を
さりげなく最後にもってくるあたりも、センスが良すぎる。


やっぱり、くるりすげえ



ということで、「魂のゆくえ」ほぼ全曲レビュー、
いかがでしたでしょうか。
暑苦しすぎてうざかったと思います。笑

こうして全曲をレビューして思うのは、
このアルバムの恐るべき統一感と、
くるりのすさまじさ。

ここまでの統一感が出せたのは、
佐藤さんのプロデュース力もさることながら、
何も統一感を出そうとしなかった、
繕わなかったことが一番の要因なのではないでしょうか?


そして、くるりのやってきたことが間違いでなかったから、
ここまでのクオリティが出せたのだと確信します。

偶然ではこのアルバムは生み出せないのです。
くるりは、やっぱりすごかったのです。


すごいぞくるり

べた褒めしすぎやろ、と思われるかもしれませんが、
本当に素晴らしい出来のアルバムですので、
ぜひみなさまも聴いてみてくださいね!

それでは、
んちゃ。 

Posted by fkd at 20:00Comments(2)music

2009年06月12日

クラムボン【Re-clammbon tour@NHKホール】レポート

6月8日NHKホール・クラムボンライブ レビュー



6月8日にNHKホールで行われた、
クラムボンのライブ「Re-clammbon tour」に行ってきた。
今回はそのライブのレポートを書きたいと思う。
本題に入る前に、
僕がこのレポートを書いた理由を簡単に述べさせていただきたい。



「楽しい、楽しい、楽しい」
とミトはライブ中繰り返し叫んだ。

しかし、ただ「楽しい」という言葉だけでは明らかに足りない。
それは、アンコール後、
終演のベルが鳴っても十数分鳴りやまなかった拍手と、
演奏されたシーンを今でも簡単に思い浮かべられる現状が、
確実にそうであると言っている。

僕が今日のクラムボンのライブから感じた、
”満ち溢れいてた何か”
これを伝えることが、今後数年は体験することができないであろう、
化け物のようなライブのレビューを書く唯一の理由であり、
一種の使命のようなものだ。

一つ一つ、その”満ち溢れいてた何か”を
解き明かしていきたい。
(少々長くなってしまい読みにくい箇所もあるかと思うが、
どれもが必要な文であるため、ぜひ我慢して読んでいただきたく。)


”満ち溢れいてた何か”―情熱を帯びた音符



郁子の伸びやかでどこまでも喜びに満ちていて、
ミトのベースはひたすら歌い続け、
大助のドラムはただ静かに力強かった。

「癒し系のクラムボンだって、
こんだけの音が出せるって事を示します」


と若干の自嘲ではじまった「Re-意味はない」や
「ララバイ・サラバイ」「Re-雨」の演奏は、
最小限の音で構成されているのに、
これでもかというくらい重厚
でただただ驚いたし、

「便箋歌」や「波よせて」は割れ物を取り扱うように、
とても大切そうに、大事に大事に演奏され、
涙が何度も出そうになった。

どうしてそんな音が出せるのか。それは、
一つ一つの音符に対する情熱が並みはずれているからだ。



1曲が何個の音符でできているのかは正直わからないが、
たったの一つの音符のために、
  あれだけ気持ちを込めて弦を書き鳴らす男を、
  あれだけやさしい気持ちを込めてドラムを叩く男を、
  あれだけ丁寧に包み込むような声を出す女性を、
僕は初めて見たような気がする。

”満ち溢れいてた何か”
その一つは、情熱を帯びた音符だ。


”満ち溢れいてた何か”―音楽を追求することの喜び



「音楽(の理想)というものがあるならば、
そこにちょっとずつ近づいていけている」


クラムボンが目指しているのは、
ただ音を大きく演奏するものでもなく、
技術に偏ったものでもなく、
流行にのるものでもなく、
音楽そのものだ。

今度出された新しいアルバム「Re-clammbon2」では、
新曲は一切無く、全て発表曲をリアレンジしたものである。
Re-clammbon2 (予約限定盤 DVD付)

今回のツアーはも「Re-clammbon tour」ということで
このアルバムと同コンセプトの内容であったため、
ほぼすべて発表曲のアレンジバージョンが演奏された。

僕は「音楽そのものへの追及」のためには
2種類の方法があると思っている。

一つは、「音楽を見る角度」を常に変えていく方法。
そしてもう一つは「音楽を同じ側面から見続ける」こと。
どちらが早く中心にたどり着くのかはわからないが、
お気づきの通り、クラムボンは紛れもなく後者だ。
(前者のいい例は、間違いなくくるり)

先にも述べたように「Re-clammbon2」に収録されている曲は
すべて発表された曲であるが、
すべてが本当にとても新しい。
具体的に言うと、いままでよりもとても情緒的で、センチメンタルで、暴力的で、
どこまでも生温かい感じ。

その温かみの正体は、きっと「音楽」の心臓だ。
音楽の心臓を本気で掴みにいっているのだ。


ただ一つのことを追求できるということは、
とてもとても幸せな事だと思う。
追求したいと思えるただ一つのことを見つけたことも、
同じくらい幸せな事だと思う。

音楽に近づくというたった一つのことを追求できるクラムボンは、幸せだ。
そして、それを目撃できた、僕たちも幸せだと思う。



”満ち溢れいてた何か”
その一つは、何かを追求することの喜びだ。


”満ち溢れいてた何か”―よく生きるためのエッセンス



僕はライブを結構行っている方だと思うが、
ライブ後にこれだけ打ちのめされたのは初めてだった。

ライブ中とライブ直後は精気を吸い取られたかのように動けなかったし、
ライブ後はただただ呆然としてしまう時間が多かった。

それは、何より不幸なのは、
追求できるものを探さないで終えることだ
と、
思い知らされたからだ。

クラムボンは、郁子は、ミトは、大介は、
僕よりずっと「よく生きて」いるのだった。

情熱、すなわちたった一つのために打ち込むこと。
喜び、すなわちたった一つの打ち込むものを見つけること。

僕が今日のクラムボンのライブから感じた、
”満ち溢れいていた何か”―
その全ては、よく生きるためのエッセンスだった。


なんて幸福な経験



僕は本当に幸運だったと思う。
こんなことを感じとれるライブは、
かつて経験したことがなかったからだ。

(正確には、近しい感覚を、3年ほど前恵比寿リキッドルームにて行われた
 くるりのライブでも感じた事があったが、
 その時はまだここまで感じとれなかっただけかもしれない)

本当に幸運だったと思う反面、
不幸だったとも思う。

知らなくても生きていけることだし、
知ってしまったからにはもう忘れることはないだろう。
そして何より、すっかり打ちのめされてしまったから。

でも、やっぱり幸せだ。
心の底から、あの時間、あの場所に入れて良かったと思う。
こんなライブは絶対になかなか体験出来ない。
きっと、あの会場にいた誰もが、
そう思っているに違いない、そうであると信じたい。



あの時間、あの場所にいたことを、
いつか笑って振り返りたいと、切に思う。

みなさんも、クラムボンのライブにいってみてはいかがだろうか。
きっと大切な何かに気づけると思う。
ただし、生半可な気持ちで行くことはお勧めしない。
人生が変わってしまう可能性すら、秘めてしまっているから。


終わりに



ということで、
今回はかなり久しぶりに音楽のことを書かせていただきました。

2008年9月に2年ぶりにブログ復帰して以来、
音楽について書くことをやめていたんです。

その前はほぼ音楽関連のことしか書かなかったくらいで、
ブログを通じてピロカルピンという素晴らしいバンドの方とも
知り合えたりしました。
(まつきちさん、しんじろーさん、最近ご無沙汰ですいません!)

なぜ、音楽関連の記事を書かなくなったのか、
それは決して音楽への興味を無くしたからではありません。
むしろ、前よりも音楽への興味が深まったからです。

あれからたくさんの音楽を聴き、
たくさんのライブに行きました。
2年前よりも、遙かに音楽が好きになって、
音楽を少しずつ知れば知るほど、
音楽について語るのが怖くなったのです。

  音楽は本当に繊細で、
  その分豊かな表現力が秘められたものです。

  どんな作り手でも何か伝えたいものがあるから作ります。
  だから、伝えることは大変困難なことだとわかったのです。

ただ、こうして久しぶりに書くことができ、
とても面白かったです。
やっぱり書くことが好きみたいです。

大変私的な理由ですが、
こうしてまた書く気力を与えてくれた素晴らしいライブをしてくれた、
クラムボンのみなさんに、本当にありがとうと伝えたいです。

最後に、クラムボンを知らない方はもったいない!
ということで、伝説の曲をはっ付けておきますね。笑


それでは、
んちゃ。 

Posted by fkd at 20:00Comments(0)music

2009年05月15日

カエラ「BANZAI」PV監督、中村剛の作品が素敵過ぎる件

木村カエラの新曲「BANZAI」の監督さんが素敵



どうも、fkdです。
今回は木村カエラちゃんの新曲「BANZAI」の
プロモを監督している、中村剛さんについて語らせてください。

なにはともあれ、まず見ていただいた方が早いので、
さっそくですがご覧ください。



不気味なダンサー、
単純だけど目が離せない謎のダンス・・・
くせになります。
何回でも見れちゃいます。
好きです。笑

これ、見覚えある気がしませんか?
気づいた方、いい勘していますね。


そうです、YUKI「JOY」の監督さんと同じです



かの名作、YUKIさんの「JOY」のプロモと同じ監督の
中村剛」さんの作品でございます。



このPVは本当に衝撃的でしたよね。

曲にあまりにぴったりに仕上がったこのPVは、
世間から最大の評価を受けました。
(※SPACE SHOWER Music Video Awardsの
BEST VIDEO OF THE YEARを受賞)

このPVは、実際YUKIさんのライブでも再現されるほどで、
ライブに行くほどのファンなら誰しもが踊れます。
PVという概念を壊し、
世界そのものを作成することに成功したのです。



中村剛作品が好きだ



先にご紹介したカエラのPV、YUKIさんの「JOY」だけでなく、
僕はどうやら中村さんの作る作品にえらく弱いみたいで、
漏れなく全て好きです。笑

ただ好きなのではなく、感性にぴったり一致するのです。
AIRのLast Danceをはじめとして、
中村さんを知らない昔から自然とハマっていました。

『Tokyo Video Magazine VIS』 というサイトで
PVを公開しているので、ぜひみなさんにもその魅力をと思い、
そちらとYoutubeから何個か拝借しました。

絶対音を出しながら聴いてくださいね!!!

AIR/Last Dance・・・中村作品との出会いの曲でございます。


カエラ/Jasper・・・このPVも絶妙。。。


くるり/さよならリグレット・・・癖になる。。。 


くるり/花の水鉄砲・・・これは本当に秀逸。


リップスライムとくるり/らヴぃ・・・発想が凄すぎる。好き。


Towa Tei feat. Ryuichi Sakamoto & Yukalicious/Milkyway・・・やばいぞこれ


などなど、全部ステキ過ぎる作品です。
このままだと全部紹介してしまいそうなので
この辺でとどめておきます。

あぁ、すてき。。。


中村さん作品のどこが好きなのだろう



自己分析になるのですが、
ちょっとなぜここまで好きなのか気になったので考えてみます。

考えるといいつつ、考えるまでもないのですが、笑
「色づかい」と「間」がめちゃくちゃ好きなんです。

テイトワさんのとかくるりの花の水鉄砲を
見ていただいた方はわかると思いますが、
そのアーティスト、その曲に合わせた絶妙な色遣いと、
1つ1つのシーンどれを切り取っても絵になるほどクオリティが高いのです。

そのクオリティを生んでいるのが、
絶妙な「間」です。
色というのは使い方によっては汚く、
目にきつくなってしまいます。
間があることによって、
スムーズに頭に、心に入ってくるんですね。

優れたデザイナーは「空間をデザインする」と言いますが、
まさにそれです。



これからも作品が楽しみすぎる



これからどんな風に期待を裏切ってくれるのか、
非常に非常に楽しみです。

僕もいずれ、こうやってヒトにビビットな喜びや
感動や驚きを与えられる作品を生み出すような、
そんな仕事がしたいです。

きっと、ジャンルが違っていても、
その心がけと言うのは大事なはずですからね。

それでは、
んちゃ。 

Posted by fkd at 20:00Comments(0)music

2009年02月21日

「くるり」について延々と語らせてください[ラスト:名曲編2]

ようやく最終エントリー



やっぱりくるりを語り始めたら超絶長くなりました。
しかしついに最終回です。

前回までのエントリーはこちらからどうぞ。
「くるり」について延々と語らせてください[前置き編]
「くるり」について延々と語らせてください[名曲編]


魂を込めて書いてきたエントリー、
最後までお付き合いくださいませ。


くるり名曲5:pray



「さよならリグレット」カップリング

さよならリグレット
くるり pray

このさよならリグレットのカップリングは名曲が揃いなんですが、
「pray」はくるりの一つの完成系と言える1曲でしょう。

独特で美しいメロディーライン、
シンプルな編曲ながらも散りばめられた細かい演出、
けだるさと明るさが折混ざった歌詞、
そしてドラマチックな展開。

古今のくるりが交互に顔を出す。
決して邪魔しないように、むしろ手を取り合って。

「過去と決別するのではなく、
過去はいったん認めて捨てちまえ。

難しいことは考えなくていい。
僕らはきっとうまくいく。
最後には前を向いてこう歌おう。
Everything's gonna be alright!

くるりって、こんな曲も歌えるんですよ!
くるりまだ聴いたことない、という方は
この曲から入るのもいいですね。

初めてのくるりにいいんじゃない度:★★★★
ポジティブ度:★★★★★



くるり名曲6:GO BACK TO CHINA



「THE WORLD IS MINE」収録

THE WORLD IS MINE
くるり GO BACK TO CHINA

この曲はくるりで一番の問題作と言っていいでしょう。
ドラマー・クリストファー・マグワイヤはこの曲を聴いて
くるりへの参加を決めたという逸話もあるほとです。

どこまでもチャイニーズなメロディーライン。
いままでのどのくるりにも属さない、
その果てしない違和感に、
くるりのリスナーは正直とまどったことでしょう。


GO BACK TO CHINAは、「THE WORLD IS MINE」という
アルバムに入っているのですが、
このアルバムは「TEAM ROCK」という
伝説のアルバムの後に出された一枚。
しかしその伝説のアルバムに勝るとも劣らない、
”進化”したくるりをまざまざと見せつけた超名作なのです。

いままで作られてきた「くるり像」を
これでもかというくらい破壊し、
新たなステージに力技で登って行ったという感じ。

くるりの破壊力、破天荒ぶりがこの曲を聴いただけでわかります。
くるりを語る上で絶対に外せない1曲でしょう。

ただし、初めてくるりを聴く方は気をつけてください、
なんだこの変なバンドは、と戸惑うこと請け合いですから。笑

初めてのくるりにいいんじゃない度:0
破壊力:∞



くるり名曲7:京都の大学生



「さよならリグレット」カップリング

さよならリグレット
くるり 京都の大学生

艶やかなメロディー、京都弁の柔らかさ、
歌詞の裏側にある腹黒さ、
そして、京都にだけある何か。

京都出身じゃないので本当のところはよくわかりませんが、
なんとなくそれらがガツンと伝わってくるんですよね。

僕は京都が好きで、京都で育ってきた人も好きです。
もはや憧れに近い感情があります。

それは、京都や京都人のもつ独特の間合い、
そしてオリジナリティ、
雰囲気が僕にとってはとてもしっくりくるのです。
だから、この曲も理由はよくわからないけど、
大好きなわけです。
まあ、理由を強いて言うなら、
この曲が生まれた背景が好きなんでしょうね。



(この曲は、今までの紹介してきた曲と違っていて、
かなり個人的な好みが入っていますので、
ご了承ください。)

最後に、プロモもついでにご紹介。
いいですね~。。。


the京都度:★★★★★
おしゃれ度:★★★★★



くるり名曲8:WORLD'S END SUPERNOVA [Live]



「Philharmonic or die [Disc 1]」収録

Philharmonic or die
くるり WORLD'S END SUPERNOVA [Live]

最後を飾るのは、fkdが死ぬときに聞きたい曲NO.1のこの曲。
ご紹介した中でこの曲のみシングル曲なんですが、
Live Ver.がとにかく素晴らしいのでご紹介させていただきます。

くるりは「ワルツを踊れ Tanz Walzer」あたりから
イギリスで収録しはじめ、
そこから「オーケストラ」の要素を加え始めました。

管弦とロックのミックス、それは日本人には耳慣れないもので、
僕も正直最初とまどい、くるりから離れた時期がありました。
くるりは常に新しいものを加え続け、
その行為はいつの時代も批判と共にありました。
ただ、挑戦なしに成長や成功はないのです。

このWORLD'S END SUPERNOVA [Live]を聴けば全てわかります。
彼らはいつでも正しい選択を選んできたのだと。

WORLD'S END SUPERNOVAは、
もともと”奥行きがどれくらいあるのかわからない”曲だったのですが、
オーケストラと出会うことでその奥行きの深さを改めて思い知らされました。
どこまでも押し寄せる音の波。
より優しさと力強さを増して、包み込む包み込む。

この曲のプロモは海。
どこまで続く海なのか。どれほどの広さなのか。
それはくるりも探し続けていくのでしょう。



そう、くるりは大きく成長を遂げました。
何度目の脱皮かわかりません。
しかし、これからも彼らは脱皮し続けるのです。

死ぬ時に聴きたい度:★★★★★
気持ちいい度:★★★★★



最後に



さて、いかがだったしょうか。
くるりを好きな人は、注意深く聴き直してください。
そして、くるりが好きじゃない人は、
少しずつ聴いてみてください。

もちろん他にもくるりの名曲はたくさんあります。
むしろ、ほぼ名曲なんですが、
今回はその中でも特に素晴らしい曲を、
ちょっとだけ紹介させていただきました。

僕は音楽には人生をより豊かにしてくれる力があると信じています。
未来永劫こうしていい音楽に出会い続けていきたいものです。

それでは、長々と失礼いたしました。

久しぶりに音楽語ったわー笑

んちゃ。 

Posted by fkd at 20:00Comments(7)music

2009年02月19日

「くるり」について延々と語らせてください[名曲編]

くるりの名曲を語らせてください(ようやく)



さて、前回長々と身勝手な音楽論を展開してしまったわけですが、
要はくるりの名曲を語りたいわけです。

前回のはこちら。
「くるり」について延々と語らせてください[前置き編]


というわけで、さっそく紹介していきます。

といっても、シングルとかは紹介しません。
シングルが悪いとかそういうのではなくて、
ベストアルバムが出てるので、
聴きたい方はそちらを聴いてください。

今回ご紹介するのは、アルバム収録曲とカップリング、
くるりがくるりたることを示す曲です。

(僕はカップリングとか何気ないアルバムの収録曲が好きです。
というのも”A面”というのは売れ線の曲とかタイアップの曲のため、
アーティストは好き勝手作るわけにはいきません。
一方いわゆる”B面”はアーティストが好きにできるわけで、
つまりそのアーティストの真の個性がでるんですね。)

くるりが好きな人は共感していただき、
くるりを知らない人は聴いてもらい、
くるりが嫌いな人はちょっと見なおしてもらえればと思います。

それでは、どうぞ。


くるり名曲1 :地下鉄



「HOW TO GO」カップリング
HOW TO GO
くるり 地下鉄

いきなり結構コアな曲をご紹介。。
地下鉄は名曲HOW TO GOのカップリングで、
くるり+マグワイヤ時代を代表する1曲として有名です。

地下鉄というタイトルぴったりの、
焦燥感、迫力、スピード感、
そしてマニアック感がヒシヒシと伝わってくる作品。
岸田繁のテツオタぶりがいかんなく発揮されています。

この地下鉄、とにかく「ドラムが歌いまくり」ます。
ドラムがメイン、といってもいいくらいの打ちっぷりで、
これでもか、これでもかと変化し続けるドラムラインが最高にしびれます。



ちょっとマニアックな話。
この曲はパワフルな演奏スタイルが持ち味の
マグワイヤが叩いていると噂されていますが、
実はあらきゆうこ、クリフ・アーモンドが叩いています。

この曲のドラムはよくよく聞いてみると、
マグワイヤよりも”艶”があるのが特徴ですね。
パワフルさとテクニックに加えて、
不思議な色っぽさが出ているドラムが非常にくせになる一曲です。

ライブで聴きたい度:★★★★
ドラムが癖になる度:★★★★★



くるり名曲2 :RACE



「アンテナ」収録

アンテナ
くるり RACE

くるり特有の倦怠感が前面に押し出された曲
オリエンタルな雰囲気がそこはかとなく漂っています。

このRACEという曲は、
実はCD収録のものとは違うVer.が
伝説として語り継がれています。(僕の中で)


その「伝説のRACE」は、
2004年2月6日、NHKトップランナーにて
くるりと武田真治が共演した回にて演奏されました。

武田真治はサックスプレーヤーとしても一流で、
Dragon Ashと共演した「El Alma」は名作として語り継がれていますが、
実はその前にくるりとサックス共演していたのです。
(武田真治はこの番組でモンドグロッソとかとも共演してます。)



RACEは武田真治とのセッションのために産まれた曲なのではないか
と思うようなゾッとするくらいの出来栄え。

サックスとベースラインとギターの
非常に質の高い追いかけっこ、
音楽の楽しさが存分に詰まった、
濃密な5分間
であったことを記憶しています。

ネット上に映像が転がっていないのが残念。
ただ、それだけのポテンシャルを秘めたこの「RACE」という曲、
ぜひ注意深く聴いてみて欲しいです。

ライブで聴きたい度:★★★★
サックスと合う度:★★★★★



くるり名曲3:帰り道



「Superstar」カップリング

Superstar
くるり 帰り道

どこまでも優しいメロディーと、
こんこんからからここんこん」という歌詞が印象的な作品。
帰り道が収録されている「Superstar」というシングルは、
岸田繁の新しい内面が出た曲として
賛否両論を巻き起こした問題作。

というのも、Superstarほどの優しい歌詞、
メロディーの曲というのは今まで存在しなかったからです。
”くるりらしくない”とこの曲からくるり離れをした、というファンも少なくないです。

ただ、それは早計に違いなかったのです。
この帰り道や真昼の人魚に象徴されるように、
くるりの原点のメロディーだったのですから。

くるりがくるりたる所以、
それはこの曲が一番表しているのかもしれないです。
少々ドラマチックでメランコリックな気もしますが、、
それはくるりが進化していることの象徴なのでしょう。

ちなみに、「こんこんからからここんこん」とは、
帰り道の下駄の音
京都、本当に乙な街ですな。

くるりが知りたいなら、
とりあえずこの曲を聴きましょう。


京都度:★★★★
くるり度:★★★★★



くるり名曲4:ハローグッバイ



「男の子と女の子」カップリング

男の子と女の子
くるり ハローグッバイ

僕はこの曲がとにかく好きです。

人は別れと出会いを繰り返す。
別れや旅立ちはいつだって辛くて。
そんなどろどろの心の中をどこまでも素直に歌い、
きれいに洗い流してくれる。

それがハローグッバイ。

たった4分の曲だけど、
素晴らしい映画を観終わった後の感覚に近い、
爽快感と物悲しさに襲われるのです。

最後のキラキラと流れる水の音が、
この曲の素晴らしさを全て表しているのではないでしょうか。



運よく動画が上がっていたので。

きれい度:★★★★
くるりらしくない度:★★★★★



まだまだあるんですが・・・



すいません、長くなってしまって読むのめんどくさいと思うので、
次回とさせてください。
(まあ、9割方の人がほとんど読んでいないと思いますが。笑)

ただ、本当に名曲ばかりで、
一度聴いてみていただければわかると思います。

次回はいよいよ最終編です。
下記からどうぞ。

続きはこちら。「くるり」について延々と語らせてください[ラスト:名曲編2]


それでは、
んちゃ。 

Posted by fkd at 20:00Comments(4)music

2009年02月17日

「くるり」について延々と語らせてください[前置き編]

くるりの名曲を語りたいのですが



僕は音楽無しでは生きられぬ体でありまして、
毎日毎日楽しくてきれいで素敵な音楽を聴いて暮らしております。
今回はそんな音楽(聴き)バカの一番好きなバンド、
くるりの名曲をご紹介したいと思っています。


ちょっと俺と似てる岸田さん(G&Vo)と佐藤さん(Bass&Vo)

その前に、僕のくるりに対する考えについて、前置きを。
くるりって適当に語っちゃいけないアーティストだと思うので、
くるりファンの方が読まれたとき用に書いておきます。笑


とりあえず僕の音楽のルーツについて振り返る



僕のルーツはまぎれもなく邦楽で、
さらにその邦楽の中でもバンドサウンドで育ってきました。

中学の時にAIRの「Hello」で音楽と初めて挨拶をし、
次にTHE YELLOW MONKEYの「JAM」で社会風刺を覚え、
Going Under Groundの「グラフティー」で
いい音楽を伝えることの快感を覚えていったわけです。


fkdが神と崇めるAIRの車谷浩司

誰もが通るOasisとかレディへとかGUNSとかGreenDayとか、
モンパチとかHYとかハモネプとか小室ファミリーとか、
ミスチルとかSPITZとかミッシェルとか浅井健一とかBUMPとか、
通りにくいナンバガとかヘルマンとかHUSKINGBEEとかB-DASHとかモーサムとか、

まあ人よりもちょっと多くそっち系の音楽は一通り通ってきましたが、
今回語ろうと思っているくるりとの出会いは高校二年生で、
たしかかの名曲、ワンダーフォーゲルが発売されたときでした。


くるりとの出会いとなったワンダーフォーゲル


くるりが「僕の音楽の原型」になった理由



僕は大学生になるとフジファブリックとか中村一義とかサニーデイとか
真心ブラザーズとかキリンジとかクラムボンとかスネオヘアーとかYUKIとか
要するにそっちの方に完全にシフトしていったわけです。


こんな感じとか


こんな感じ(わかりにくい)


何が言いたいのかというと、
この辺は多分くるりから好きだから好きになっていったアーティストたち。
つまり、それくらい、くるりがコアとなったということです。

くるりというのはとにかくそこはかとない広さを持つバンドで、
前述のバンドはなぜかくるりと近しい部分を持っています。

それは決してくるりが真似をしてきたということではなくて、
常に新しいことをやってきた結果としてそういう風になっているのだと。
例えば今のくるりのクラシックが入り込んだ形は
極論Ben Foldsに近づいてきたとも言えなくないけど、
それは結果論に過ぎないということ。


「広さ」の次元が違うくるり



これって、くるりにしかない次元の広さなんですよ。
バンドの「価値観」とか「方向性」とか「プライド」とかで
そのバンド独自の味、
つまりはそのバンドの”らしさ”が消えることを嫌うのが普通です。

GLAYだったらアレ、ラルクだったらコレ、みたいな王道メロディーラインとか
王道コード進行が絶対にあるわけですが、
新しいことをやる、ということはすなわちそれらを使わない、ということですから、
批判される可能性も売れない可能性も高くなります。


ぐれい

そのリスクを顧みず、自分でやろうと思ったことをやってしまう、
くるりと言うバンドは本当に頭がおかしいというか、
異色のバンドなんですね。



新しくて、斬新で、くるりについていくと
見知らぬ世界に連れて行ってもらえるのが
なんとも面白くて心地よいと感じているうちに、
今に至ったわけであります。



僕が思うくるりの名曲をご紹介



くるりが中心の音楽生活だったことはおわかりいただけたとして、
今回はそんなくるりを崇拝する僕が選ぶ「くるりの名曲」をお伝えしようかな、と。
僕の周りには、まだくるりをしらなすぎる人が多いもので、
ぜひ一度聴いてもらいたいと思うわけです。

でも長くなっちゃったので、次回お伝えすることにします。

このエントリー、まじで気持ち悪いですね。笑
次回エントリーはさらに気持ち悪くなること請け合いです。

でも。
たまには好きな音楽の話ばかりさせてもらおうと思います。

それでは、次回。
んちゃ。

続きのエントリーはこちら
「くるり」について延々と語らせてください[名曲編]

 

Posted by fkd at 20:00Comments(0)music