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Posted by TI-DA at

2009年03月06日

BRUTUS 658号「猫である」が神すぎる件

今号のBRUTUSの特集「猫である」が神な件



ご存知の方が多いかと思いますが、
BRUTUS(ブルータス)は、
1980年5月からマガジンハウスより発行されている雑誌です。

特集の切り口や取り扱うテーマが非常にセンスあふれる雑誌として
根強いファンが多く、僕も結構好きでちょびちょび買っています。

先月はラジオ特集、その前は農業特集と、
ここ数週かなり面白い記事が並んでいたのですが、
今週は特に神でした。



そうです。
猫さま特集です。

かわいすぎる写真、
猫の生態、
猫への熱き思いが詰まりに詰まった超大作。
ということで、簡単にご紹介させていただきます。

はー猫ってやっぱりスゲぇわぁ


「かゆい」が神



今号では猫の特徴的な行動の写真を何枚か紹介しています。
「のびる」「寝まくる」などなど、
ひたすらかわいいんですが、
特に「かゆい」が神です。



すりすりするのはマーキング、においづけの行動だということですが、
でも実際にかゆいってもあるみたいです。
かゆくなくてもカワユイのでどっちでもいいです。


猫クイズが神



写真と記事も素晴らしいのですが、
ドクターなんとかさんが監修の猫クイズがかなり面白かったです。
結構猫については研究してきましたが、
知らないことも何個かあってびっくりしました。

全部で50のTipsがあるんですが、
そのうちの何個か、みなさまが知らなそうな
”猫の秘密”をご紹介します。

「知られざる猫の5個の秘密」監修:fkd


1.睡眠時間は15~20時間


ねこ。ほぼ寝てます。
だからカロリー消費が一日200kcalくらいと、
少なくて済みます。
省エネ。いいな。
猫になりたい。


ねこいいな・・

2.猫は室内飼いが基本


これ、意外かと思いますが、
猫って外で飼わない方がいいんです。

外の世界は交通事故とか喧嘩とか病気とかかなり危険です。
あとは失踪の危険もあります。
よく「探しています」ポスターを見かけますが、
本当に猫ちゃんも飼い主さんもかわいそうですよね。


タマすら迷子に

猫ちゃんのためにも、
しっかり室内の環境を整えましょう。

3.猫は甘みを感じないみたいで、苦みを感じやすい。


猫ちゃんは甘みを感じる神経がなく、
苦味を感じる神経が多いのです。
一緒にケーキを食べても猫は嬉しくないんですね。クスン


これは猫のケーキ

猫ちゃんは匂いが重要みたいです。
かほり、風味を味わう。
乙ですな。

4.猫は足の裏しか汗をかかない。
体温調整はグルーミング。


猫は体に汗をかかないらしいです。
つまりワキガの猫はいないということです。
でも水虫の猫はいるんですかね。
どうでもいいですけど。


グルーミングはこれね。

5.猫も夢を見る。


猫にもノンレム睡眠、レム睡眠と周期があり、
しっかり夢を見るそうです。
寝言とかも言うそうです。
いい夢みろよ。

・・・

本当は10個紹介したかったんですが、
長くなってしまうので今回は残念ながら割愛。
く、くやしい。。。
続きはBRUTUSにて読んでください。
ほんとおもしろいですよ。


まじめな話:猫の現状



ちょっとまじめな話をさせてください。
BRUTUSには「数字で見る猫の世界」的なものが載っていたのですが、
このデータは本当に勉強になりました。

まずは猫の飼育にかかるお金。(平均です)

キャットフード代12,410円(年間)、
毎年かかるワクチン代5,817円
保険料22,690円(0歳の場合、年間)、
避妊手術18,000円などなど・・・


猫を飼うことは、生き物の命を預かること。
大きな責任があります。


猫は平均で12~16年生きます。
つまり12~16年間猫のいる生活になるということです。
大きな覚悟を持って飼わないといけません。

猫は年間209494匹殺処分される


大半が野生の猫ですが、
避妊・去勢手術を行わないで、
無責任に増やしてしまったゆえにリリースされ、
野生化して殺された猫もたくさんいるはずです。

かわいいから飼う。
それだけは絶対にやめましょうね。

この前ご紹介した、神がかり的にかわいいフレブルを飼っている
師匠がこんなことを言っていました。(フレブルの記事はこちら

ペットを飼うことは命を預かるということなので、諸々大変です。
覚悟して下さい。生きていられる時間も人間とは比べ物にならないくらい短いし。。

そんな短い時間の中でも、動物は顔に感情は出ませんが、
一緒にいることで、喜怒哀楽がわかるようになります。

凹んでいるときは慰めてもくれるし、喜んでいるときはもっと喜ばせようともしてくれます。いろいろな面で助けてくれる存在になると思います。

掛け替えのない存在になってくれますので、
愛情には愛情で返してあげるのがいいですね。


僕も師匠のようにしっかりとした知識と覚悟を持ち、
たくさんを愛情をもって育てたいと思います。
「fkdのうちの猫になりたい」
と言われるくらい。


付録も神



最後に、今号の付録をご紹介。


不思議顔の猫・まこのシールつき。
まこのブログも見てください。
本当に不思議です・・・

まこという名の不思議顔の猫


あぁ。
早く猫が飼いたい。
みなさまもBRUTUSを見て、
猫の魅力に取りつかれてくださいね。

んちゃ。
 

Posted by fkd at 19:58Comments(2)book

2009年02月26日

「死ぬまでに知っておきたい 人生の5つの秘密」の秘密

「幸せ」と「生きがい」を見つけるということ



人間はいつか死にます。
そんな人間が生きている間に切望し続けるのは
「幸せ(=一瞬一瞬の喜び)を見つけたい」
「生きがい(=人生の目的)を見いだしたい」

ということ。

しかし、それは究極のテーマであり、
当然「はいOKわかりましたでヤンス!」
と一発で答えが出るわけはないです。
答えを出すためにはたくさんの失敗をし、
コツや知恵を身につけていかなければなりません。
つまり、多くの時間を要してしまう可能性が高いわけです。


幸せ探しは難しい

人生をうまくいきる、つまり賢くなることは経験が必要です。
しかし、”賢くなるのに高齢ならなければいけない”ということはないのです。

そう、僕たちが捜し求めているものを
知っている人に聞けばいいのです。


死ぬまでに知っておきたい 人生の5つの秘密



今回ご紹介する本「死ぬまでに知っておきたい人生の五つの秘密」は、
長生きをして幸福を見つけた人たちを捜し出し、死ぬまでに知っておくべき秘密
を教えてもらっています。

死ぬまでに知っておきたい 人生の5つの秘密

人生の旅は1度しかない。ならば、すでに旅を終えた人たちから、旅先で学んだ”知恵”を教えてもらおうじゃないか?
(※知恵とは、ほんとうに大切なものを見分け、それを実生活に組み込む能力である。)


著者はこんなコンセプトの元、
下記のようにして”秘密”をみつけています。

ステップ1:まず数千人に「生きがいを見つけ、幸福に生きたと思われる高齢の方」を聞く

ステップ2.実際に名前があがった1万5千人に事前に簡単なインタビューをし、235人に絞る

ステップ3.235人に電話、直接会って下記内容をインタビュー。
「幸福をもたらしたものは?」
「生きる意義となったものは?」
「時間の浪費だったものは?」
「よく生きる秘訣とは?」
「人生を変えた大きな転機とは?」などなど

ステップ4.体験談の中から秘訣を探る


本を読むのが嫌い、面倒という人にも
ぜひ知ってもらいたい内容ということで、
僕なりにまとめて重要なポイントをお伝えしようと思います。

みなさまの人生をよりよくするために、
このエントリーだけでもしっかり読んでみてください。
損はしないと思いますよ。
それでは、どうぞ。


秘訣1:自分の心に忠実であれ



全ての賢人に共通していること。
それは、
「はたして自分は望み通りの人生を送っているだろうか?」
「自分の心に素直に生きているだろうか?」
「こうなりたいと思う自分になっているか?」
「本当に大切なことに集中しているか?」
とつねに自問していること

といいます。

自分の心の声に従うのには勇気がいります。
なぜなら、その声というのは今の環境を覆さなければならなかったり、
困難な道が待っていたりするからです。

これを実践するためのコツは、
毎日でも、毎週でも、周期は何でもいい。
心に忠実だったか、
何をすれば忠実になれるか、
自分に自問すること。


これが、第一の秘訣。


ねこみたいに生きようぜ


秘訣2:思い残すことないように生きよ



人がおそれるのは死ではない。
最期を迎えたときに
「もっと○○○しておけばよかった・・」
と未練の言葉を吐くことだ。


この文には衝撃を受けました。
誰もが思っているが口に出したくないことを、
ズバっと言ってしまっているから
です。

なぜ口に出したくないのか?
それは、思い残すことがないように生きるためには、
恐れているものに立ち向かう勇気と、
確固たる意志が必要だから
です。

賢人たちによれば、岐路に立ち、
どちらに進むか迷ったとき、
決まってリスクを伴う方を選んだと言います。

結果的に、危険を冒したものの、
思うような結果が出なくても、
それを晩年に後悔することはない。
おそれるべきものは
「挑戦しなかったことへの心残りなのだ」と。

この恐怖ともいえる心残りを回避するためのコツが二つ。
まず一つ目は、
将来、過去を振り返ったとき、いま歩みだそうとしている一歩を後悔するか



自分がおじいさんになったとき過去を振り返ったら?

これは「その選択を俯瞰して観る」と言うことだと思います。
一瞬ではなく、人生というつながりで観たとき、その選択は悔いにならないか?
それを考えるとき「将来の自分がどう考えるか」を想像することが、
真の正しい選択につながるのだと。

そして、二つ目は単純。

残り時間が短いかのように生きる


「半年後に死ぬとわかったら何をやるか?
そのやりたいことは、
たとえ余生がどれほど残されていようと、
する価値があることではないのか?


明日死ぬかもしれないのに、やりたいことを後回しにし続ける・・
それはやめましょう。死ぬ前にやりたいことは、
すぐに行動にうつしても後悔することはないのです。


後悔した後に踏み出す一歩が大事



もちろん、後悔することはあります。
しかし、後悔したあとに踏み出す一歩が、
幸福を決める一歩
なのです。

自分では最前のことをしたと言い聞かす。
そして、新たにチャレンジする。

失恋をするから次の恋愛はよりよいものとなり、
失敗したからこそ次の大成功につながるのだと、
後悔を容認することが大事なのです


”素直”に生きていきましょう



紹介できなかった3つを合わせ、秘訣の5つは下記の通りです。

1 自分の心に忠実であれ
2 思い残すことのないように生きよ
3 愛になれ
4 いまを生きよ
5 得るよりも与えよ


今回ご紹介できなかった3、5は他人にも優しく、
愛を与えて生きようという内容です。

「自分がやられて嫌なことは人にもやるな」
とかはよく先生とか親にも言われたと思います。
お葬式のとき、たくさんの人が訪れてくれる人の人生は、、
いい人生だったと言えるに違いありませんから。

人に優しく、自分に誠実に。
とことん楽しんで生きましょう!


このエントリーは参考になったでしょうか。
みなさまの人生が、より豊かなものになってほしいと願っています。
特におれの人生。笑
んちゃ。 

Posted by fkd at 20:00Comments(0)book

2009年02月11日

あなたは「男心」を知ってますか?

あなたは「男心」を知ってますか?



「女心と秋の空、男心と冬の海」


そうです、男の心はいつも冷たい海の底に沈んでいます。
そうです、なぜか男心はいつもあまり理解されようとせず、
実は悲しい思いをしているのです。
そうです、女心があるのだから、
男心だってもちろんあるのです。



つめたいつめたい冬の海・・・

そんな冷たい海、ではなく「見えない真実」をズバリと言葉にしてしまった、
秀逸なブログ。それが「月刊男心」です。

月刊男心はこちらから


男だったらたぶん8割は体験したことがある気持ち。
それらを実に明確に、それも絶妙の言い回しで表現している作品の数々。
某ブログランキングで1位を取り、
出版もされていることが、
そのクオリティの証明でしょう。

月刊男心

今回はこの本に掲載されている約100作品の中から、
わたしfkdがセレクトした3作品をご紹介します。
(女性の方にもわかるよう、よくわかるfkdの解説付き。)

男性諸君は「あるある!」
女性諸君は「え、そうなの・・・?」
という反応をすることでしょう。

たぶん。

それでは、みなみなさま、
思い思い楽しんでいただければと。

よろしくどーぞ!


作品1:「One or Eight」



髪切ったんだね
「切ってないわよ」

口紅変えたんだ
「変えてないわよ」

そのネックレス可愛いね
「あなたが買ったやつじゃない」

新しい香水だね
「いつもと同じよ」

今日の君はいつもと違うね
「どうしていい加減なことばかり言うの?」

変化に気づかなくて
怒られるよりはましだからさ


これ、非常に的を得てます、特に僕。笑
知り合いの女性の方の雰囲気が変わっていたので、果敢にも
「髪切りました?」と聞いたところ、
「むしろ伸びたんですけど」
という答えが3連発で返ってきたことがあります。

こういった時、一番いいのは
「あれ、雰囲気変わりました?」
”ふんわーり”言うことですね。
「どうしていい加減なことばかり言うの?」
といわれた方が、
怒られるよりよっぽどいいですからね。

女性の”小さな変化”にもすぐに
気づける男になりたいのは山々ですが、
化粧の微妙〜な変化すらキャッチするのは非常に困難です。

男性の努力を見事に示した、
すばらしーーーーい作品ですね。


女性のみなさま、多少のご無礼、
ご容赦くださいませ。笑


作品2:「本能」



彼女がいなくて見栄張って
いまが華だと片想い

彼女がいるのに嘘ついて
いつかバレそで荷が重い

彼女がいなくてうつむいて
この恋叶えよ恋心

彼女がいるのに移り気で
ちがうよただの出来心

そんな貴女に片想い
レンタルするには荷が重い

画面の向こうに恋心
たまにはいいが出来心

彼女がいなくて
エロビデオ

彼女がいるのに
エロビデオ


まあ、これは間違いなく、
親友の新田君を表した作品ですね。笑
・・・この作品のコメントは、
それだけ。笑


作品3:「満たされるとき満たされないとき」



私ねケーキバイキングで
もう食べられないってくらい

ショートケーキを食べたとき
今まででいちばんの幸せを感じたのー

ちょっと体重気になったけど
幸せなんだから気にしなーい

ねぇねぇあなたが今までで
いちばん幸せを感じたときって

どんなとき?

「君に片思いしてたときだよ」


これ、一見オチが軽いように見える作品ですが、
実は男の心理と女の心理を一番表している作品の一つです。

男って、いつもドキドキしていたい生き物です。
いくら長くつきあって、
お互い慣れたからといっても、
女性らしい振る舞いはして欲しいし、
おしゃれでかわいいままでいて欲しい。

それがエゴであり、
叶わぬ夢なのは重々承知ですが。。

一方、女性って安定の中からでも
幸せを見つけられるんですよね。
その辺は生まれながらの価値観の違いなのかもしれません。

そこで、ここで男として、女性に
この価値観の違いを少しでも歩みよる努力をしてほしいと。
いや、大言壮語は言いません。

「ちょっと男心も理解してもらえるとうれしいな」と。笑


※女性諸君へご注意※



※これは、男性の特性を示しただけで、
全員に当てはまるものではありません。


もちろん、わたしfkdも作品の気持ちとは全く同じではありませんので、
くれぐれも誤解なきよう・・・笑

楽しんでいただけましたでしょうか?
ほかの作品も見たい、という方は
こちらをどうぞ。

月刊男心のブログはこちらから


んちゃ。
 

Posted by fkd at 20:00Comments(0)book

2008年11月04日

広告批評の宮崎あおいがとにかくすごい

今月号の広告批評をご覧になったでしょうか。
2009年4月にて休刊を発表した広告批評。
休刊があまりにも惜しくなる出来栄えの素晴らしい特集でした。

FASHION COLLABORATION

という題での特集。宮崎あおいさんと3名のスタイリスト、
そして篠山紀信さんによるファッション・フォトセッションが繰り広げられています。
宮崎あおいは昔から大好きな女優さんなので、
人よりも多く見てきているとは思いますが、
おそらく、宮崎あおい史上最高と言える写真が何枚も載っています。




「誰にでも染まるように」演じれる宮崎あおいと、
「自分の色に染め上げる」ことを生業とするスタイリスト。
そしてそれを余すことなく伝えるフォトグラファー。

余計なものが一切ない、けれど何も零していない。

すべてのアーティストが目指すべき姿が現れている写真だと思いました。
対談の内容も非常に濃くて面白いです。
編集の方に本当に脱帽しました。
ぜひ、読んでみてください。

しかし、マドラ出版というのは本当にクオリティ高い本を出版しますね。
でも、雑誌の不況は抑えられないのですね。。。
休刊、本当に残念です。

んちゃ。 


Posted by fkd at 20:00Comments(2)book

2006年07月16日

大人語について

大人語についてのお話

「きんきんにとんとんにしたいのですが、ゴタゴタ続きでバタバタしておりましてカツカツだと
いうのが今の状態ですから、コミコミとなると無理無理やるしかないんですよねぇ…」
「なるほど、いっぱいいっぱいなんですね」


いきなりクイズです。
さて、この言葉はどんな意味で、誰が使うのでしょうか?
一回聞いただけでは、「は?大丈夫ですか?」と聞き返してしまいそうな言葉です。


もうなんとなく想像はついていると思いますが、そうです、いわゆる「大人語」というやつです。
今回は、糸井重里さん著の「オトナ語の謎。」をフューチャーして書いていきたいと思います。

オトナ語の謎。

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さて、先程の大人語の訳ですが、
「近いうちにプラマイゼロにしたいんですが、せわしなくて腰が据えられないので
余裕がないというのが最新の情報です。全部ひっくるめてそのお値段にするには、
無理に無理を通すしかないですよねえ…」
「なるほど。限界を超えてしまっているんですね」

という感じになります。
じゃあ最初っからそう言えよ、と突っ込みたくなりますが、それはナンセンスです。
何故なら、大人になると大人語を使わなければ無礼になってしまう時が多いからです。
大人とは、実に厄介で不思議な生き物なのです。

就活の際、今まで知らなかった大人語に数多く出会いました。
特に自分はITを中心に回っていたんで、説明会ではわけのわからない言語が飛び交っていました。

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しかしなぜそんなに日本人の大人達は大人語を使いたがるのか。
それは、日本人ならではの"ダイレクトにいわないのが美しい"という文化があるからです。
なるべく、出来るかぎり厚いオブラートに包んで相手に不快感を与えないようにする。
それこそが日本人の美徳であり…


・・・なんて、そんな美しくまとまるものではないような気がします。
大人達は、ただかっこいいから、ただ使ったほうがよく聞こえるから使いたがるのです。
それはまるで、赤ん坊が覚えたての言葉を話したがるのと同じようにです。

そう考えれば、実に単純で実に馬鹿らしいことに思えます。
しかし、もちろん大人語は悪いことばかりではありません。
うまくつかえば、言いたいことをいうことが出来ます。
そして、使い方によっては本当に美しく用いれる場合だってあるんです。
例えば、

「最大公約数をとる」

という大人語があります。
これは「みんなの意見が最大限生かされるようにする」といった意味です。
短く、美しくまとまっている素晴らしい大人語だと思います。

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しかし、残念ながら大人語はやはりわけがわからない言葉のほうが多いのが現状です。
コンセンサス、バーター、ドラフト、アジェンダ、ペンディング等々・・・。
みなさんはこれらの大人語の意味がわかりますか?

「フラッシュでジャストなアイディアですが、このプロジェクトの現状をドラスティックに
ブレイクスルーするためのクリティカルなアイテムになりそうです」


これは糸井さんが作ったわざとらしい使用例ですが、あながち嘘でもないくらい
大人語は複雑化されつつあります。
海外の方が聞いたらちょっとこの国はおかしいんじゃないか、と思うかもしれません。
上の文の意味はみなさんへのおみやげです。
ちなみに、「おみやげ」もオトナ語ですよ☆

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大人になりたい、けれど大人語を使いこなしたくはない…。
そういう人は多いと思います。僕もそう思いますが、反面使いこなしたいと思うところもあります。
というのも、大人語を使いこなせない人は「礼儀知らず」となり大人として
認められないかもしれないからです。
日本人らしい風習といえますよね。
しかし、これが悪しき風習なのか守るべき風習なのかはよくわかりません。
きっと僕もいずれはバンバン使うようになっているのでしょう。

みなさんも大人語についてちょっと勉強してみてはいかがでしょうか?
そしてそれについて、みんなで「ブレスト」しましょう(笑)
糸井さんの本は読みやすくて、本当に面白いです。
糸井さんのコピーライティングはとても参考になります。
僕もそんな風に人をひきつける文を書ける人になるべく頑張っていこうと思います。

それでは今回はこの辺で! 

Posted by fkd at 12:42Comments(0)book

2006年05月24日

99.9%は仮説、99.9%は思い込み

99.9%は仮説、99.9%は思い込みのお話

ト今回は竹内薫さんの執筆した、「99・9%は仮説 思いこみで判断しないための考え方」という
本を読んで思ったことを書きたいと思います。

99・9%は仮説 思いこみで判断しないための考え方

この本の内容を、一言で言ってしまえば「世の中ぜんぶ仮説にすぎない」ということであり、
「あたりまえだと思っていることはいったい何なのか。普通とは一体なんなのか。 それを疑え」
ということを述べています。

つまり、常識が正しい、と思ってしまうことは時として暴力になり、弊害になる。
あたりまえを疑い、常識を仮説だと認識して能動的に生きていくべきだということです。

竹内さんの書き方は、とても断定的であり、仮説では説明できない部分もたくさんあるので
ちょっといい過ぎかな、と思う点もあります。
しかし、人生をよりよくするためには能動的でなければならないという姿勢には共感しました。
詳しい内容を書くと長くなってしまうので、興味のある方はぜひ一読してみてください。
そっそく、本の内容に即して自分なりの解釈を述べていきたいと思います。



本の中に、「タブーに挑戦し、あらゆる仮説に触れてみよ」
というフレーズが出てきます。これは、ポール・ファイヤアーベントさんの言葉です。

ここでいう仮説とは「その人が持つ世界に基づいたその世界の常識」のことです。
つまり『世の中で「当たり前だ」とされていることに対して疑問を抱き、あらゆる可能性を模索すべきだ』ということです。これは、常識はずれのことをしろ、ということではありません。

例えば、人を殺したり自分の命を失くすような行為は当然絶対してはいけないことですので、
仮説でもなんでもありません。

一方で、「義務教育を経て、高校、大学に進学し就職する」という世間一般に広まった
「仮説」に対してなんの疑問も抱かずにここまで来てしまった人もたくさんいると思います。
僕もそういった人達の一人でした。

しかし、それは「受身」の生き方でしかなく、とても勿体無い生き方だと思うのです。
「仮説を仮説だと認知する」という行動が絶対的に足りないからです。
もちろん、親が長い年月をかけて用意してくれたレール(仮説)の上を歩くのも素敵なことだと
思いますし、とても幸せなことだとも思います。
でも、他の選択肢を考えることもなく、用意することもなくレールの上を歩こうとするのは
間違っているのではないでしょうか。


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話はそれますが、僕は都内の大学の電気電子工学科に通っています。
うちの学科は非常に就職受入先が多く、周りは有名電気メーカーに就職する人や、
院に進学する人がほとんどです。

しかし僕は、WEB業界という周りとは全く違った道を歩くことに決めました。
それは、メーカーが嫌いだから、といった理由からではなく、チャレンジしてみたいからという
ある意味では安易な理由からでした。周りから見れば、勿体無いと思うかもしれません。


しかし、この選択は間違っていないと確信しています。
なぜなら、何度失敗しても、生きているならいいと思うからです。
これは、僕の「仮説」に過ぎないのですが、意外とみなさんはこの仮説に触れたことが
ないのではないかと思います。

友達がいて、家族がいて、恋人がいて、命があれば、きっと楽しく生きていけます。
お金は、死ぬ気になればなんでも稼げます。
僕は、東京でうまくいかなかったら沖縄でペンションで泊り込みバイトでもして、ゆっくりすごすのも
ありかなぁなんて考えてます。

また、もしかしたら、成功するかもしれませんしね。
こんな風に、可能性を用意しておくのは、とても重要なことだと思ってます。
そして、可能性を用意しておかないのは、人生を全うしてないことにもつながると思う自分もいます。

僕は、今考えうるあらゆる方向の視点から考えた結果、こういった仮説にいきつきました。

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話は戻ります。自分なりにこの本と自分の考えをまとめると、
あらゆることに対し自分らしく行動・思考し、要領よく、首尾よく過ごしていく事が大事
ってことです。定理とか常識とか真理なんてどうでもいい時だってあるとおもうし、
必死に思い込まないと生きていけないときもある。要は、如何にしてそれを使い分けるか。

「自分はこの道を選んで正解だったのだろうか?」
「自分はこの人が本当に好きなんだろうか?」
「そもそも、自分は自分なんだろうか・・・?」
こんなときは、思い込みで判断すべきだと思います。
こんなことをいちいち考えてたら気が狂ってしまいますしね。


常識や真理に左右されないためには、

「99.9パーセンは仮説」―つまり、自分なりの仮説を用意すべき時(自分はどんな人間か、どうなりたいかを考えるべき時)

「99.9パーセントは思い込み」―つまり、仮説なんてどうでもいいとき(自分らしさなんて関係なく、それはそういったものなんだと考えるべき時)


この両面をうまく使い分けることが大事なんでしょうね。
そして、この両面は実は白と黒、ハローとグッバイのような二重性があって、
仮説は思い込みであったり、思い込みは仮説であったりと表裏一体の関係にあったりします。
よくわかんないですね(笑)
境界線なんて、あってないようなものなんです。
この世界は本当に曖昧な世界なんですねぇ。

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花はきれい。
雲は流れる。
俺は生きている。
それはそれでいいじゃないか!
仮説なんていらないんだ。


みんながこっちにしたほうがいいって言うから。
現実的に考えないと失敗してしまうから。
みんながこっちの道を進むから。
本当にそれでいいんですか?
あなたの「仮説」はありますか?


それでは、今回はこの辺で! 

Posted by fkd at 16:25Comments(3)book

2006年01月18日

99才まで生きたあかんぼう/辻一成

99才まで生きたあかんぼうのお話

99才まで生きたあかんぼう

この本は、一人の男の0才から99才までの人生を、神が語っているだけの物語である。
ただ静かに、祈るように。
しかし、一つのありがちな一生を書いただけの物語ではない。
「食べること」「笑顔」「人よりちょっと長く努力すること」
という3つのキーワードを絡めて「人生」というものを鮮やかに紐解いていく物語である。

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どうして、あかんぼうは泣いて産まれてくるのか。
どうして、最期は笑って死んでいくのか。

人生は、美しいことばかりではない
いじめ、孤独。
そして、妥協、挫折、絶望。
赤ん坊は、この先に待ち構えるそれらを知っているから泣いて産まれてくるのだ。

それでも、自分の存在価値を探す旅は強制的に始まっている。
生きていくうちにあかんぼうの頃の記憶を失くし、
恋人と出会い、子供が生まれ、幸福とは思い出を共有することだと知る。
失敗こそ、自分を高めるチャンスだと知る。
人生は、捨てたもんじゃない
生き続ける事でようやくそれを思い出すから、笑って死ぬのだ。

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この本を読んでいると、タイムマシンで未来を盗み見ている気分になる。
未来には、困難や挫折で溢れている。
それでも楽しく、輝いているものが未来なのだ、と教えてくれる。

悲しいときも、楽しいときも、挫けている時も、輝いている時も、
読むたびにいつも何かを教えられ、進むべき道を照らしてくれる。
本が、心の奥底に語りかけてくる

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ちなみに、3つのキーワードについては実際に読んで理解して頂きたい。
映画「タッチオブスパイス」に通じるものがあって、自分はいたく感銘を受けた。

一生手元に置いておきたい一冊である
ぜひ、一度読んで頂きたい。 

Posted by fkd at 22:24Comments(0)book