「くるり」について延々と語らせてください[ラスト:名曲編2] | Right Riot

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2009年02月21日

「くるり」について延々と語らせてください[ラスト:名曲編2]

ようやく最終エントリー



やっぱりくるりを語り始めたら超絶長くなりました。
しかしついに最終回です。

前回までのエントリーはこちらからどうぞ。
「くるり」について延々と語らせてください[前置き編]
「くるり」について延々と語らせてください[名曲編]


魂を込めて書いてきたエントリー、
最後までお付き合いくださいませ。


くるり名曲5:pray



「さよならリグレット」カップリング

さよならリグレット
くるり pray

このさよならリグレットのカップリングは名曲が揃いなんですが、
「pray」はくるりの一つの完成系と言える1曲でしょう。

独特で美しいメロディーライン、
シンプルな編曲ながらも散りばめられた細かい演出、
けだるさと明るさが折混ざった歌詞、
そしてドラマチックな展開。

古今のくるりが交互に顔を出す。
決して邪魔しないように、むしろ手を取り合って。

「過去と決別するのではなく、
過去はいったん認めて捨てちまえ。

難しいことは考えなくていい。
僕らはきっとうまくいく。
最後には前を向いてこう歌おう。
Everything's gonna be alright!

くるりって、こんな曲も歌えるんですよ!
くるりまだ聴いたことない、という方は
この曲から入るのもいいですね。

初めてのくるりにいいんじゃない度:★★★★
ポジティブ度:★★★★★



くるり名曲6:GO BACK TO CHINA



「THE WORLD IS MINE」収録

THE WORLD IS MINE
くるり GO BACK TO CHINA

この曲はくるりで一番の問題作と言っていいでしょう。
ドラマー・クリストファー・マグワイヤはこの曲を聴いて
くるりへの参加を決めたという逸話もあるほとです。

どこまでもチャイニーズなメロディーライン。
いままでのどのくるりにも属さない、
その果てしない違和感に、
くるりのリスナーは正直とまどったことでしょう。


GO BACK TO CHINAは、「THE WORLD IS MINE」という
アルバムに入っているのですが、
このアルバムは「TEAM ROCK」という
伝説のアルバムの後に出された一枚。
しかしその伝説のアルバムに勝るとも劣らない、
”進化”したくるりをまざまざと見せつけた超名作なのです。

いままで作られてきた「くるり像」を
これでもかというくらい破壊し、
新たなステージに力技で登って行ったという感じ。

くるりの破壊力、破天荒ぶりがこの曲を聴いただけでわかります。
くるりを語る上で絶対に外せない1曲でしょう。

ただし、初めてくるりを聴く方は気をつけてください、
なんだこの変なバンドは、と戸惑うこと請け合いですから。笑

初めてのくるりにいいんじゃない度:0
破壊力:∞



くるり名曲7:京都の大学生



「さよならリグレット」カップリング

さよならリグレット
くるり 京都の大学生

艶やかなメロディー、京都弁の柔らかさ、
歌詞の裏側にある腹黒さ、
そして、京都にだけある何か。

京都出身じゃないので本当のところはよくわかりませんが、
なんとなくそれらがガツンと伝わってくるんですよね。

僕は京都が好きで、京都で育ってきた人も好きです。
もはや憧れに近い感情があります。

それは、京都や京都人のもつ独特の間合い、
そしてオリジナリティ、
雰囲気が僕にとってはとてもしっくりくるのです。
だから、この曲も理由はよくわからないけど、
大好きなわけです。
まあ、理由を強いて言うなら、
この曲が生まれた背景が好きなんでしょうね。

「くるり」について延々と語らせてください[ラスト:名曲編2]

(この曲は、今までの紹介してきた曲と違っていて、
かなり個人的な好みが入っていますので、
ご了承ください。)

最後に、プロモもついでにご紹介。
いいですね~。。。


the京都度:★★★★★
おしゃれ度:★★★★★



くるり名曲8:WORLD'S END SUPERNOVA [Live]



「Philharmonic or die [Disc 1]」収録

Philharmonic or die
くるり WORLD'S END SUPERNOVA [Live]

最後を飾るのは、fkdが死ぬときに聞きたい曲NO.1のこの曲。
ご紹介した中でこの曲のみシングル曲なんですが、
Live Ver.がとにかく素晴らしいのでご紹介させていただきます。

くるりは「ワルツを踊れ Tanz Walzer」あたりから
イギリスで収録しはじめ、
そこから「オーケストラ」の要素を加え始めました。

管弦とロックのミックス、それは日本人には耳慣れないもので、
僕も正直最初とまどい、くるりから離れた時期がありました。
くるりは常に新しいものを加え続け、
その行為はいつの時代も批判と共にありました。
ただ、挑戦なしに成長や成功はないのです。

このWORLD'S END SUPERNOVA [Live]を聴けば全てわかります。
彼らはいつでも正しい選択を選んできたのだと。

WORLD'S END SUPERNOVAは、
もともと”奥行きがどれくらいあるのかわからない”曲だったのですが、
オーケストラと出会うことでその奥行きの深さを改めて思い知らされました。
どこまでも押し寄せる音の波。
より優しさと力強さを増して、包み込む包み込む。

この曲のプロモは海。
どこまで続く海なのか。どれほどの広さなのか。
それはくるりも探し続けていくのでしょう。



そう、くるりは大きく成長を遂げました。
何度目の脱皮かわかりません。
しかし、これからも彼らは脱皮し続けるのです。

死ぬ時に聴きたい度:★★★★★
気持ちいい度:★★★★★



最後に



さて、いかがだったしょうか。
くるりを好きな人は、注意深く聴き直してください。
そして、くるりが好きじゃない人は、
少しずつ聴いてみてください。

もちろん他にもくるりの名曲はたくさんあります。
むしろ、ほぼ名曲なんですが、
今回はその中でも特に素晴らしい曲を、
ちょっとだけ紹介させていただきました。

僕は音楽には人生をより豊かにしてくれる力があると信じています。
未来永劫こうしていい音楽に出会い続けていきたいものです。

それでは、長々と失礼いたしました。

久しぶりに音楽語ったわー笑

んちゃ。


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Posted by fkd at 20:00│Comments(7) music
◆ この記事へのコメント
くるりprayのよさを語っている人はいないかな~と検索していて、ふらっと立ち寄らせていただきました!
熱いレポートで思わずうなずいちゃいました。
私もくるりの変なとことか、何をしでかすかわからないとこ、心にひっかかるメロディーが大好きです。
くるりのレーベルから出ている世武さんが気になっています。
これからも広く良い音楽を聴けたらいいですよね!
Posted by やまだ at 2009年04月11日 12:00
>やまださん

嬉しいコメント、ありがとうございます!
prayはくるりの中でも特に大好きな一曲で、
聴いていていい気分になれます。

世武さん、僕も大好きです!
ノイズのアーティストさんは
くるりに負けず劣らずの個性派揃いですよね。

やまださんのおっしゃるように、
常にアンテナを立てていい音楽に巡り合えるよう、
努力をしていきたいです。

今後ともRight Riotをよろしくお願いいたします!
Posted by fkdfkd at 2009年04月12日 14:25
気だるさと爽やかさが同居したような雰囲気の「pray」は、くるりの"大衆向きではないポップさ"がよく表れていますね。
シングル「さよならリグレット」は粒揃いですよね!
ボーナストラック「ばらの花」の各パートが調和した清々しさも特筆モノだと思います。 (小田サンと岸田クンのハーモニーも心地好い)

ところで、シングル以外のくるりの名曲といったら「ブレーメン」は外せないと思うのですが。。。
他にも「宿はなし」「青写真」「飴色の部屋」なんかも・・
やっぱり挙げたらきりがないですね。
・・モノローグみたいですみませんでした。
Posted by ど-ど- at 2009年07月02日 21:19
>どーどーさん

コメントありがとうございます。
どーどーさんも相当なくるりフリークですね・・・笑

>ところで、シングル以外のくるりの名曲といったら「ブレーメン」は外せないと
>思うのですが。。。
>他にも「宿はなし」「青写真」「飴色の部屋」なんかも・・
>やっぱり挙げたらきりがないですね。

おっしゃる通り、ブレーメンも最高の名曲です。
ZEPPライブでの生ブレーメンはすごかったですよ!!
今回はワルツを踊れの曲は入れなかったんです。
入れると大変なことになりそうでしたから。笑

本当に、挙げだすとキリがないんですよね。。。
くるり、おそるべしです。
Posted by fkdfkd at 2009年07月07日 20:06
PRAY僕も大好きです!!
この前のB面集をきいて
PRAYと京都の大学生にかなり惹かれました
Posted by 安原真一 at 2010年08月25日 15:19
> 安原真一さん

コメントありがとうございます。
prayはいつ、何度聴いても本当にすばらしい曲ですよね!
最近のくるりは、prayから派生した流れをかなり汲んでいる気がします。

最近くるりなど音楽系のレビューは書いていないのですが、、、
ぜひまた遊びに来てくださいね!
Posted by fkdfkd at 2010年08月25日 20:35
はい^^
遊びに来させていただきます
くるりの新しい記事楽しみにしてます!!!
Posted by 安原真一 at 2010年08月27日 20:42
 
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