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2009年04月17日

伝わるキャッチコピー・文章を書くために必要な「4つ」の工程

今回はコピーライティングのお話です



今回は「宣伝会議のコピーライター養成講座 特別体験講座
を受けてきた方のまとめ記事が非常に参考になったので、
自分メモ的に書かせていただきます。

special thanks:久保 清隆さまのブログ上記記事から引用させていただいております。ありがとうございます。


一言で言うと、4つの工程をしっかり踏めば、
誰でも素晴らしいコピーと文章が書ける
、ということです。

僕なりの解釈を交えて噛み砕いていますので、
ご参考いただければと思います。

目から鱗の情報もあると思います。
企画書の作成、クリエイティブの作成、文章の作成、
いろいろなものに生かせるかと思いますので、
ぜひそれらをやられる方はご覧くださいね。

今回は結構な長文ですので、
読まれる方はお手数ですが、
「続きを読む」を押してください。

文章に関してさして興味無い方は、
次回のエントリーをお待ちください。笑

それでは、どうぞ。



まずは諸注意



このエントリーを書くにあたり、
まず「キャッチコピー」と「文章」についてを述べる必要があります。

基本的にはキャッチコピーも文章も同じです。
短く簡潔にまとめたのがキャッチコピー。
しっかりと説明しているのが文章。
つまり、すぐれた文章とキャッチコピーは
内容は一緒になるはずです。

今回は、キャッチコピーが参考例に挙げられていますが、
作成のフローは文章も同じですので、
「コピー」という言葉を「文章」に置き換えて読んでみてください。


まずは「文章力」とは?



文章力がある人、
それはただ文章を書くのがうまいというだけではありません。

・技術(話をつなぎ合わせるテクニック)、
・知識(語彙、情報量)
・分析力(現状の課題、目標の把握)
・発想力(課題や目標達成のための解決策)
・実行力(このすべてを行える力、意欲、熱意)


これらすべての力を持ち合わせ、
すべての力をやみくもにつけるのではなく、
「まず知識を身につけ、
次に課題を見出し、
その上で解決策を考え、
最後に技術力を駆使して具体化する」

という、道筋を立てて文章作成を行える人。

それが「文章力がある人」なのです。

そこで文章作成を「4つのフロー」としてまとめ、
簡単な概念図をつくってみました。
伝わるキャッチコピー・文章を書くために必要な「4つ」の工程

1.知識、技術力の蓄積
2.分析
3.発想
4.具体化


たいていの文章というのは
このプロセスに沿って作ることで、
だいぶ昇華されるのではないでしょうか。

というのも、大半の人は文章を書く時、
いきなり「4.具体化」から入ってしまいます
文章の目的が明確になっていないまま作ってしまうため、
言いたいことが、結局伝わっていないのです。


4.具体化から入った場合の弊害



「広告コピーとは人を動かすため、
モノを動かすためのコトバである。」

こちらが谷山さんの考えるコピーの定義です。

ただ面白い、ただびっくりする文章、
それだけでは意味がないといっているのが
先の谷山さんの言葉です。
「人を動かす意思」をもたない言葉では、
人やモノは動きません。

「4.具体化」から入った場合、
コピーの本質をとらえず、
体裁や見た目だけのかっこよさに走りがち
です。
そして、そのようなコピーは意思を持っていません。

サッカーでも、姿かたちだけ揃えて、
プロの試合をどんなにたくさん見ていたとしても、
練習しなかったら試合で活躍できるはずがありません。


具体例から入ったダメな例を3つご紹介します



参考のブログでは、
【古本屋のコピーを考える】
という課題の元、ダメな例三つ挙げて説明しています。
今回もその内容を元に説明させていただきます。

ダメ1.言葉遊び系
  ●心くすぐります。コショ、コショ。
  ●心を満たすFULL本屋


こちらは言葉の味付けにこだわりすぎて、
いったい何を言いたいのかが伝わりません。
何が心を満たすのか?それが重要なのです。

ダメ2.描写しているだけ系
  ●セピア色の本
  ●OLD IS BEAUTIFUL


誰でも知っていて、イメージしていることを言っても
人は動きません。
「コピーとは描写じゃない。解決である。」
とは谷山さんの言葉。

ダメ3.ウソが入っているコピー
  ●前の持ち主の涙のあとが・・・
  ●前の持ち主の引いたアンダーラインが・・・


アンダーラインが合ったら読みづらいです。
涙の跡は多分黄ばんでいます。
嘘を書いたとて、すぐに見破られますし、
心には響きません。


1.知識の蓄積、2.分析



例を見ていただきましたが、
どれも本質を見抜いていないため、
人を動かす領域まで到達していません。

そのために、まず必要なのが、
古本屋の現状を知り、
本質的な課題をあぶりだす作業が必要になります。
これが、1.2.のプロセスです。


  ※1.知識、技術力の蓄積に関しては、
  日ごろの情報収集や勉強になるので省略します。
  常に目を開き、耳をそばだてて置きましょう。

ということで、今回は「2.分析」からお話しいたします。

伝わるキャッチコピー・文章を書くために必要な「4つ」の工程

まず、古本屋の現状を把握しましょう。
古本の売上は伸びていますが、
一方で古本屋は嫌いな人は、
全く古本屋を利用していません。
つまり、一部の人たちのみで利用されているということがわかります。

では、なぜ使わないのか、
どうすれば使うのかを考えてみます。

古本屋が嫌いな理由。
それは古本屋のマイナス面とプラス面を考えてみれば
明確になります。

●マイナス点:
  ・そもそも本を読まない。
  ・汚い。潔癖症の人は×
  ・普段の生活動線に入ってない。
  ・古い本しかないイメージ(欲しい本がないという先入観)

●プラス点:
  ・やっぱり安い。
  ・骨董品とかアンティークとかは人気。
  ・フリマとかは家電とかCDとかは中古でも人気。
  ・知的なイメージがある。


この分析をすると、
一気に具体的な解決策が浮かんできませんか?

この工程が一番重要です。

アスリートは、
「本番に力を発揮することが重要なのではなく、
本番に力を発揮するための準備をすることが重要である」

と口をそろえて言いますが、
それと考え方は全く同じです。


3.発想



発想とは、分析から見えてきた課題を
どのように解決するかの「切り口」を考える作業です。
伝わるキャッチコピー・文章を書くために必要な「4つ」の工程

発想において最も重要なポイントがあります。
「いいイメージを持ってもらう」という受動的なコピーではなく、
「いいイメージを持たせる」という能動的なコピーにする


つまり、
「ターゲット(=古本屋にいいイメージがない人)を変えるのではなく、
古本屋のイメージそのものを変える」

という努力が必要なのです。

そのために、
マイナスイメージを払しょくする。
またはマイナス点を忘れさせるくらいプラス点をアピールする。

このように考えていくと、
コピーを考えやすくなっていくと思います。
これが「3.発想」の基本のフレームワークです。

古本屋の呼び名を変える、
古本屋の店主の気持ちになって考えるなど、
視点そのものを変えるということも、
発想では重要になります。

切り口、つまり解決策が見えてきましたね。


4.具体化



伝わるキャッチコピー・文章を書くために必要な「4つ」の工程

ここでようやく作る作業に入るわけです。
1~3で得られた情報を技術を用いて
具体化していきましょう。

・古い本しかないイメージ に対して

  「合格者が使っていた本、続々入荷。」
  「ハリポタもさおだけ屋も、一週間後にはやってきた」
  「ベストセラーはその分、売りに出るんです。」
  「本って古いと何か変わるの?」


などという形にすれば、「欲しい本がないという先入観」や
「古い本しかない」をイメージを
”こちら側”から打ち崩すことができます。

・汚い。潔癖症の人は× に対して

  「全本、殺菌抗菌済」
  「本をきれいにする機械も日々進化」


まあ、このコピーだけだと古本屋とはわかりませんが、
サブキャッチとしては有効なのかもしれません。

・呼び方を変える という視点で

  「ネーミングがいまいちなので「再本屋」にします」
  「バックナンバー専門店」


これも響くか響かないかは別にして、
視点としてはかなり有効かと思います。

なんにせよ、悪いイメージを上回るような、
いいイメージを植え付ける方法はさまざまです。
発想の段階でいい切り口を見つけることが重要です。


伝わる文章を書く努力を



ただ書けばいい、というものではありません。
読み手に伝わる努力をする、ということが重要になるのです。
非常に勉強になりました。

最後まで読んでくれた方、
いかがだったでしょうか。
長文にお付き合いいただきありがとうございました。

それでは、
んちゃ。


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