【さみだれマキシ】第18話「立国」 | Right Riot

【さみだれマキシ 三部】 第18話「赤国」

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マジネッチョリに新たに生まれた強大な国家。
その国の名は赤国(セキコク)
そう、元札桑の王アカーマツが国王支持派の国民をひきつれ、
内密に建国していたのたった。

この国は札桑の近くに数年かけて築かれており、
前々から計画されていたのだった！

その計画の首謀者は、なんと大藤の大臣であったフジーである。
フジーは大藤が札桑に滅ぼされた際に引き抜かれ、
アカーマツの従順な右腕となったのだった。
同時にタカシも生き残り登用されていた。

しかし恐るべき点は、この時代において絶対的な威力を誇る、
隠された兵器を携えていた。

フジーはアベと同じ富間甲出身である。
アベは医療分野において絶対的な知識を持っていたが、
フジーは爆薬などの攻撃的な分野への知識が並みではなく、
核爆弾に近しいものを開発しようとしていたのだ。

戦力も国力も乏しい赤国であったが、
まだマジネッチョリにおいては周知でない「爆弾」の存在は、
見えないだけで阿番にも竹保にも驚異であることに違いなかった。

赤国は阿番・竹保の知らぬ間に、
最も危険な国家に成長を遂げていた。

現在の阿番、竹保、赤国の戦力は１：１：１。
全くの五分である。

戦況は刻一刻と変化している。
まるでとどまることを知らぬ雲のように…。

この後一体マジネッチョリは、
そして阿番はどうなるのだろうか？
時代を動かしたのは勇気と無謀、そして信念と誇りであった。

第三部・完

次回に続く。