Right Riot | 邦楽、サッカー、映画、猫などが好きなfkdが好き勝手に綴るブログ › samidare-makishi › 【さみだれマキシ】第40話「竹保編その3:決戦へ」
2009年09月30日
【さみだれマキシ】第40話「竹保編その3:決戦へ」
【さみだれマキシ 八部】第40話「竹保編その3:決戦へ」
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竹保の統率者・タケーマタとフークダは
同盟を組むにあたり一つだけ条件を出した。
それは、阿番の武将二人と我々二人のみで対決し、
勝った方が同盟に好きな条件ひとつ加えられるということにしよう、
というかなり大それた内容であった。
タケーマタとフークダにとって、
戦わずして条件を飲むことはプライドが許さない。
戦国時代らしく、闘って優劣をつけようではないか。
そのうえで、国と国の順位をつけよう。
武将らしい、実に率直かつわかりやすい内容であった。
治療を続けるアベに、タケーマタからの伝言が届けられた。
アベはこの条件を快諾し、医者たちにあとを任せて阿番軍に戻った。
この知らせを受け取った阿番軍の兵は、
アベの行動に皆が驚き喜びあった。
そして荒剣とクドゥーはまた二人顔を見合わせにやりと笑った。
「チッ、やってやろうじゃねえか」
「俺と荒剣に阿番の行く末がかかっているわけだな、面白いぜ。
ところでアベ、こんな大事なことを勝手に受けてもいいのか?」
「構わないさ。だってお前たちが勝つんだから文句はないだろう」
アベもにやりと笑いながら返答した。
荒剣とクドゥーが決闘でいなくなるということは、
戦場に武将がいなくなるということである。
武将がいないと普通の軍の場合は統率力をなくし、
戦力が大幅に落ちてしまうケースが多い。
しかし恐れをしらぬ荒剣軍と勇敢な札桑軍、
そして抜群の戦力と素晴らしい戦略を持ち合わせる
竹保軍にとっては別の話であった。
それぞれがしっかりと意思を持ち、
素晴らしい力を持ち合わせる兵ばかりであり、
元々バラバラである赤国軍とは十分戦えるのだ。
また、絶大な信頼と経験を持つアベが残るため、
むしろどれほどの力を発揮するのか予測が出来ないほどだ。
「あとは任せたぞ、皆の者」
「かしこまり!」
荒剣とクドゥーは静かにアベと握手を交わすと、
タケーマタとフークダとの戦いへと向かっていった。
荒剣たちが去ってから1時間後、ついに赤国の兵が戦場に到着した。
そう、竹保での決戦が始まったのだ。
アベは赤国軍にアカーマツの姿がいないことを確認した。
(どうやらマキシがうまくやったようだな。
これならフジーに対応出来ればなんとかなる!
(※マキシとアカーマツについては第9章にて))
アベは大きく深呼吸をすると、大声を張り上げた。
「野郎ども、かかれー!!!」
アベの号令がかかるや否や、
竹保の大地に、怒号のような地鳴りが鳴り響いた。
次回へ続く。
★ご連絡:さみだれマキシの公開を
毎週水曜日と日曜日にいたします。
(他の記事も書きたくなったので。笑)
ご了承ください★
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Posted by fkd at 20:00│Comments(0)
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