Right Riot | 邦楽、サッカー、映画、猫などが好きなfkdが好き勝手に綴るブログ › samidare-makishi › 【さみだれマキシ】第14話「戦いの始まり」、第15話「逆転」
2009年08月19日
【さみだれマキシ】第14話「戦いの始まり」、第15話「逆転」
【さみだれマキシ 三部】 第14話「戦いの始まり」
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ついに阿番の大移動が始まった。
国民はみな従順に指示に従い、非常に順調であった。
計画通り第三部隊が火を漏らし相手に逃げたことを知らせた。
これによって阿番は進むしかなくなったのだ。
午前5時すぎ、夜が明けようとする頃、
ついに札桑軍の待つ大藤の土地についた。
そう、戦いがはじまるのだ。
それぞれの部隊は戦闘体勢にはいった。
国民を守るササキ部隊。
特攻の荒剣部隊。
攻守総合・指示のアル部隊。
そして単独行動、さみだれマキシ。
戦法は至って単純、まず荒剣部隊が特攻する。
この荒剣軍は非常に戦いに長けた者が多く、札桑の大半は倒せるだろう。
その残りアル軍が倒す。ササキ軍は専ら守備をする。
しかしこの戦法は使われることなく戦闘は終結する。
そう、マキシが新たなる小さな伝説を作りあげようとしていたのだった。
「いざ出陣!」
アルが猛々しく言い放った。
札桑軍はようやく周りにある異変に気づいた。
燃えるような赤が自陣を囲んでいる…
札桑軍はその異様な景色に凍り付いていた。
その燃える赤がどんどん近づいてくる。札桑軍の兵は恐れおののいていた。
それもそのはず、軍勢が明らかにたりなかったのである。
荒剣軍が一気に突撃する。
札桑軍は一目散に逃げ出した。
強大な敵を前に戦意喪失してしまったのだ。
しかしここでササキは違和感を感じた。
(勇敢と名高い札桑軍が背を向けるなどあり得るのか…?ま、まさか!?)
「荒剣、進軍を止めるんだ!」
ササキが叫んだ時には、すでに時すでに遅しであった。
荒剣軍はあっというまに隠れていた札桑軍に囲まれていた!
その数は荒剣軍の約二倍。
そう、これは札桑の仕掛けた罠だったのだ。
モウ・リーとクドゥーの考えた見事な作戦によって、
一転、阿番は窮地に立たされてしまった。
【さみだれマキシ 三部】 第15話「逆転」
「チッ、さすがにやべえな…だがやるしかねえだろが」
荒剣軍はこの不利な状況下でも勇敢に突撃した。
しかし不安というものは普段の力を出させなくしてしまう。
少しでも不安を感じさせた札桑の勝ちはこの時点ではほぼ決まっていた。
だがここで奇妙なことがおこった。
荒剣軍と札桑軍がぶつかる直前、急に
「止まれ!」
という叫び声が鳴り響いたのだ。
それはモウ・リーの声であった。
なぜだ?
なぜ札桑がこの圧倒的状況で躊躇する?
荒剣軍も札桑軍も戸惑いを隠せなかった。
しかし全軍がモウ・リーをみた次の瞬間、その理由がわかった。
マキシがモウ・リーの喉元に剣を突きつけていた。
そして、マキシの足元にはシュンスーケとクドゥーが
ぼろぼろになり転がっていたのだ!
勝負はついた。
最強の大将3人が一瞬のうちにたったひとりにやられていた景色をみるやいなや、
札桑軍は動揺し、死んだように戦意を失っていた。
「札桑軍よ、降伏しろ。さもなくば全員八つ裂きにして魚の餌にしてやる。
降伏すればきまさらはゴミみてぇなやつらだが命だけは助けてやる」
マキシは戦場に立つとあの穏やかさは消え、
正反対の残虐さしか感じられなくなっていた。
「これが、さみだれマキシの正体か…」
さすがのササキは舌を巻いた。
「いや、本当のマキシはこんなもんじゃないさ」
意外と落ち着きながら、アルはこう続けた。
「ちょっと昔だったら有無を言わさず全軍殺していたさ。
マキシもようやく大人になったということだ」
「………」
さすがのササキも、言葉を失っていた。
「おい、どうすんだ将軍さんたちよ。
ここで武士らしく切腹でもするか?ハッハッハッ」
「切腹か、それも悪くないかもな。
しかしな、マキシさんよ、俺たちを甘くみるなよ!行くぞお前等!」
そうモウ・リーが言い終わった瞬間、
札桑軍は蘇ったように雄叫びをあげ荒剣軍に飛びかかってきた!
さすが勇敢な札桑軍、将軍が覚悟を決めるのと同時に息を吹き返した。
しかし荒剣軍も蘇ったのは同じ。
「荒剣軍に続けー!!」
ササキの号令と共にササキ軍も加わって互角の戦いを繰り広げ始めた。
そしてマキシ対札桑3大将軍との戦いも始まった。
次回に続く。<
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