Right Riot | 邦楽、サッカー、映画、猫などが好きなfkdが好き勝手に綴るブログ › samidare-makishi › 【さみだれマキシ】第2話「阿番の賭け」、第3話「選ばれし者達」
2009年08月06日
【さみだれマキシ】第2話「阿番の賭け」、第3話「選ばれし者達」
【さみだれマキシ】一部 第二話「阿番の賭け」
前回はこちら
阿番は動こうとしていた。
このままでは黙ってやられるのを待つのみ…
このときの阿番の大臣、アルは(のちにアルもキーパーソンになる)危機感を感じていた。
攻めるにも守るにも戦力が中途半端である…
そこで、アルは将軍を募ることにした。
条件は強い、ただそれだけであった。
階級も國も関係ない将軍募集は、この荒れた時代のマジネッチョリにおいて、
異例のことであった。
というのも、この時代は特に差別が激しかったからだ。
どんなに強かろうが、どんなに知性があろうが、
生まれの身分が低ければ一生将軍になることなど、
口に出すことも不可能だったのだ。
このアルの突飛な募集には、各国から数百人の志願者が来た。
今まで階級差別でチャンスがなかった輩がここぞとばかりに大量に来たのだ。
遥か遠くの、名も知らぬ国から来た者も珍しくなかった。
アルの政策はずばりであった。
アルはこの中から5人の精鋭を選ぶことにした。
選び方は単純明快、みんなで闘い、
生き残った者5人が選ばれた者を選ぶだけ。
このルールは阿番にとって実に都合がいいものであった。
なぜなら、志願者全員で殺しあわせ、最後の5人のみ残すということは、
腕に自信をもつ残りの者達数百人は死んでしまうということ。
すなわち、ほかの国が今後阿番のように階級に関係ない将軍募集をしても
有力な志願者は残っていないということになるわけだ。
当然、腕に寄りをかける者たちが集まっているこの死闘は、
数日、もしくは一月にも及ぶことすら予想された。
しかし、勝負はあっという間についた。
【さみだれマキシ】一部 第三話「選ばれし者達」
「はじめぇ!」
アルの合図と共に、大地に怒号が鳴り響いた。
それは地鳴りのようなすさまじさだった。
油断を見せた瞬間に切り捨てられ、
夢と命をなくすという、まさに地獄絵図と呼ぶにふさわしい光景であった。
アルはこのおぞましい様子を少し見たのち、
まだまだ時間はかかると察知し、すぐに会場を引き上げた。
そしてアルは床につきゆっくり眠りについた。
アルは阿番の行く末が心配で最近ゆっくり眠れていなかったのだ。
アルは外で怒号が鳴り響く中、
あっという間に眠りについた。
アルは目覚めた。
あれから何時間たったろう?
(あれ…不思議ととても静かだ)
アルは異変に気づき外に飛び出した。
「なんてことだ…」
アルが寝ていた数時間の間に立っている者は5人だけになっていた。
たった数時間の間にいったい何が起こったのか?
アルは目を疑った。
そして鳥肌がたった。
何百人もの猛者がいとも簡単にやられるはずがない。
この5人は本物であることをすぐ悟ったのだ。
「君たち5人を採用とする!さっそく頼みがある。
私に君たちがこの闘いにかった方法を教えてくれ。
非常に興味がある。さあ、選ばれし将軍たちよ宮殿にはいりたまえ」
アルはこの経緯を聞かずにはいられなかった。
次回はこちら
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