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2009年08月04日

【さみだれマキシ】プロローグ、第1話「各国情勢」

さみだれマキシ「プロローグ」



あいつが通り過ぎた場所には必ず雨が降った。
それは、いつも五月雨のように鮮やかな雨だった。

あいつは俺によくこう言った。
「俺は雲さ。着の身着のまま吹く風に流され、気分次第で雨を降らせる。
 ただ、本物の雲とちがうところは赤い雨を降らせるところだな」

そう、あいつは最強の使い手だった。
剣技はもちろん一流だったが、特筆すべきは群を抜いていた知性であった。
将棋の羽生名人は相手の何十手先まで読んでいるといわれているが、あいつもまた然り。
相手の心理の裏の裏までかく。
戦略を練ることに関しては戦略時代右にでるものはいなかったとまで言われている。

あいつの殺しは鮮やかだった。
あれは芸術ともよべるものでもあった。
よく、殺した奴の血で現場にキリンさんを書いたり象さんを書いたりしていたもん。

あいつはこう呼ばれていた。

「さみだれマキシ」と。


というわけで



どうも、fkdです。
突然はじまったこの「さみだれマキシ」という話は、
僕が大学時代に書きためた物語です。

しばらく封印されていたのですが、
よくよく読み返すと結構面白かったので、
今回リメイクして掲載させていただきました。笑

1章約5話構成で、それが現在8部まであります。
結構長いですがまだ完結していません。笑

ちょっと引っ越しに伴いネット環境がなくなりネタ収集と更新が
若干難しいので、1週間に2話くらいずつ載せていきます。
読み物コンテンツはRight Riot初の試みですが、
息抜きに楽しんでいただければと思います。

さっそく、第一話からお楽しみください。
それでは、どうぞ。


【さみだれマキシ】一部 第一話「各国情勢」



時は戦国時代。
といってもここは日本ではなく、
とても日本に似ているマジネッチョリ大陸の国、阿番(あばん)での話だ。
阿番は戦国時代、5つの国が天下統一を目指し、
しのぎを削っていた国のうちの一つである。

話はじめにまず今現在のマジネッチョリの勢力を説明する。

一番勢力が強い国は新高(しんこう)。
新高は、女王タカギが絶対の権力をもち、国富が多く結束も高い。
女王の従順なる片腕、ニッタの武力・信頼は非常に高い。

次に勢力が強いのは竹保(ちくほ)。
この国は王タケマタと大臣フクが阿呆で内政はイマイチだが、
この二人は非常に武力がたかく、兵にも人気があり強い。
海外と最も近く、交易が盛んで国が活発な事も特徴である。

3番目、つまり真ん中程度の勢力なのが札桑(サックァ)。
札桑は武将、モウ・リーとシュン・スーケとクドゥーの
三本柱が強力だが、王のアカマツが遊んでばかりいるので情勢が安定せず
思わぬ苦戦を強いられている。

4番目、つまり弱い部類に入り、全く身動きがとれないのが阿番である。
阿番にはこれといった将軍はいない。
可もなく不可もない将軍しかいない。
逆にいえば弱点がないのだが、全然長所もないのだ。

最弱で危険な国は大藤(だいとう)。
大藤はとにかく王・オーヤンと大臣フジーの喧嘩が絶えず、政治どころではないらしい。
武将タカシはやる気がなく、ラーメンばかり食べている始末。

しかし、勢力差があるといっても僅差で、
いつ五国の均衡が崩れてもおかしくはなかった。

まだこの時、マジネッチョリ大陸には有能な将軍がたくさん眠っていた。
内政のうまいササキ、医務能力がたかいアベ、血が好きな荒剣、
そしてこのときは誰にも知られていなかったマキシ。
現時点では安定していた戦国時代は、
こいつらが絡み合ってここから急変していくことになる…

次回はこちら



というわけで



というわけで、まだ導入も導入なのでわからないかと思いますが、
次回「さみだれマキシ」もお楽しみに!

それでは、
んちゃ。


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