Right Riot | 邦楽、サッカー、映画、猫などが好きなfkdが好き勝手に綴るブログ › life › 忌野清志郎さんには冥福を祈らないし、告別もしない
2009年05月04日
忌野清志郎さんには冥福を祈らないし、告別もしない
忌野清志郎さん死去
GW企画中ですが、
予定を変更して書かせていただきます。
忌野清志郎さん(いまわの・きよしろう=本名・栗原清志=享年58)が、がん性リンパ管症のため58歳で死去した。

忌野清志郎さんは僕も非常に大好きで、
最も尊敬するアーティストさんの一人でした。
真心ブラザーズ「素晴らしきこの世界」という曲のカバーは、
僕の最も好きな曲の一つです。
清志郎さんの死去は本当にショックで、
信じられませんでした。
清志郎さんは、景子夫人ら約10人の
近親者に見守られ、眠るように息を引き取った。
「すぐに起きてくるよ」-。
58歳という若さで天へと昇ってしまった、
清志郎さんの安らかな顔を見て、
親族からはそんな声がこぼれたという。
ほんの少し仮眠を取るように、
清志郎さんは息を引き取ったといいます。
常に戦い続けて来た清志郎さん。
最後くらいは穏やかになるよう、
神様に諭されたのかもしれません。
未曾有の金融危機よりも、
豚インフルエンザよりも、
何よりも2009年でショッキングな出来事でした。
泉谷しげるのコメントが響いた
坂本龍一や井上陽水などのトップが別れを惜しみ、
言葉にならない悲痛な叫びを吐露していっています。
その中でも、泉谷しげるさんのコメントは、
本当に心の奥底から絞り出されています。

「オレとしては忌野清志郎が亡くなったコトは受け入れません!
彼はオレの青春そのものだったし、
年下なのに師として仰いできたしこれからもだ。
忌野さんには一生勝てないし勝つ気もない。
若い頃から希有(けう)な天才性を発揮してたし
随分まねさせてもらったよ。
まだ恩返しもしてないのに彼が勝手に逝くはずもない。
だから冥福を祈らないし、告別もしない。
オレだけは絶対に忌野清志郎の死は、認めないから」
(泉谷しげるのコメントより抜粋)
泉谷さんと清志郎さんの出会いは40年以上前。
当時アマチュアだった泉谷しげるさんは、
ステージに立つ清志郎さんのライブを毎日見に行きました。
やがて、泉谷は清志郎さんに声をかけられ、
ステージに上がるようになり、それがデビューのきっかけとなりました。
泉谷の代名詞「バカヤロー」も、
実は清志郎さんのパフォーマンスから“譲り受けた”ものです。
「だから冥福を祈らないし、告別もしない」
このセリフは、もっとも死を受け入れているからこそ
出てきたのだと思います。
泉谷さんは、バカヤローを言うたびに、
清志郎さんを思い出すのでしょう。
誰よりも多く、
清志郎さんを思い出すのでしょう。
角田光代さんの文章が泣けた
続いて、読売新聞に掲載された角田光代さんの
「忌野清志郎がいない」という記事が
非常に素晴らしかったので、掲載させていただきます。
あまりにも多くのことを教わった。
ロックは輸入品でないということも、
音楽は何かということも、
日本語の自由さも、
詩の豊饒さも、
清志郎の音楽で知った。
それから恋も恋を失うことも、
怒ることも許すことも、
愛することも憎むことも、
本当にその意味を知る前に私は清志郎の歌で知った。
「もともと地上に道はない。歩く人が多くなれば、
それが道になるのだ」
道なき地上の先頭を、清志郎はいつも歩いていた。
あまりにも多くの人が、それぞれに清志郎の影響を受け、
その影響を各々の仕事の中で生かしている。
深夜、私たちは迷子になった子どものように途方に暮れていた。
きっと多くの人がそうだろうと思う。
清志郎のいない世界で生きていかねばならないことに、
心底途方に暮れている。
わかっていても、今はただただ、どうしよう、
と思うばかりだ。
角田光代 読売新聞「忌野清志郎がいない」より抜粋
僕たちはあまりにも大きな道しるべを失ったのです。
暗闇の中、数少ない「光源」である清志郎さんを失ったのです。

ただ、清志郎さんの残した「光」は
いつまでも僕たちを照らし続けます。
いまはどうしたらいいのかわかりませんが、
すぐその光を頼りに、
道を拓いていく人たちが出てくるでしょう。
そういった意味で「失った」というのは間違いなのかもしれません。
僕たちは何も失っていないのです。
しかし、実に的を射た、素晴らしい文ですね。
忌野清志郎という人間の素晴らしさが最高に伝わってきました。
祈るのはまだ早い
ということで、僕も泉谷さんと同じで、
冥福を祈るのは、お別れをつげることは違っていると思います。
清志郎さんの残した光を明かりにして、
新たな道を拓いていける術を得たら、
その時初めて祈りましょう。
だって、祈っているだけでは、
何も生み出せないのだから。
清志郎さんも、
きっと望んでないと思います。

清志郎さん、とりあえず、
おやすみなさい。
それでは、
んちゃ。
P.S 「雨上がりの夜空に」は聴かないで死んだらだめですよ。
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
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