【さみだれマキシ】第48話「アカーマツ編その3:tubo」 | Right Riot

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2009年10月28日

【さみだれマキシ】第48話「アカーマツ編その3:tubo」

【さみだれマキシ 十部】第48話「アカーマツ編その3:tubo」



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マキシの攻撃はアカーマツの屈強なる鉄の拳ではじかれ、
致命傷にいたることは全くなかった。
しかし、マキシは攻撃をひたすら続けた。

アカーマツは体力も超人的で、休むことなくマキシを攻撃し続けた。
マキシはその攻撃をかわしつつの反撃をしていたが、
百戦錬磨のマキシもさすがに動きが鈍くなってきた。
そして、アカーマツの攻撃をただただ防御するしかないようになってきた。
ついに、攻撃がミートしてしまい、
マキシはろっ骨を負傷してしまった。

「おい、てめえ、もうよけるしかできねえならさっさと死ねよ!」
アカーマツは相も変わらず怒り狂いながらマキシを攻め続けた。

しかし、アカーマツの攻撃が急に的をはずすようになりはじめ、
マキシは怪我しているにも関わらず
苦労することなく避けられるようになっていた。


「な・・・なぜだ、体が言うことを聞かない!」

マキシは闇雲に攻撃していたのではない。
むしろ、マキシは手に攻撃するために
アカーマツへの攻撃を続けていた。

アカーマツの手の一部分を正確に狙い続け、
そしてそれがついにアカーマツの体に異変をもたらしたのだ。

繊細な動きをしなければならない手には、
たくさんの神経が通っている。
マキシは経験からその「つぼ」を熟知していた。
そして、アカーマツの視覚、聴覚に関わるつぼを的確につくことで、
アカーマツは目と耳の正常な機能を奪い、
遠近感がまったくつかめないようにさせた。

マキシは超人的な能力に頼ることなく、
日常の知識も闘いに生かしてしまうような
柔軟な発想も持ち合わせていた。

マキシはつねに「闘いのつぼ」を的確につく。
だからさみだれマキシはここまでたった一人で生き残ってこれたのだ。


この時点で、マキシの勝ちは誰の目にも明らかであった。
しかし、マキシは異常とも言えるほど、
アカーマツを容赦なく痛め続けた。



次回へ続く。


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