Melody Chain 14 [スネオヘアー・カナシミ]

fkd

2005年12月06日 21:45

スネオヘアー・カナシミのお話



スネオヘアー史上、最高傑作
どうしてこんなにいい作品が作れるのか。
スネオヘアーといい、くるりといい、僕の想像を遥かに越えていく。

スネオヘアーの進化は直線型です。
直線的とはつまり、素直、というか正統派な進化、といった印象です。
(ちなみに、くるりは曲線型変化。)
直線的な進化の場合、進化形を予想するのは優しい。
なぜなら、直線の場合はその直線の傾きさえわかれば、
あらゆる座標がわかるからです。

何が言いたいのかというと、直線変化のスネオの場合、
予想しやすいのにもかかわらず、スネオの進化は僕の想像を越えてしまいました。
カナシミで見せるスネオの姿は、僕がもっと先に想像している姿だったのです。
それほどまでにすごいです。絶対聴いて欲しいです

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まず、U.N.O.BANDにプロデュースした曲、NO.1から紹介します。


この曲、ほんとかっこいいです。
お笑い芸人に遊びでプロデュースした、といった感じは一切ありません。
逆に、今流行りのお笑い業界を利用して自分の名前を売っちゃった、といった感じです。
スネオの音楽センス、そしてセルフプロデュースの上手さが際立つ一曲。

この曲は知っておられるとは思いますが、吉本とコラボしたUNOのイメージソングです。
いつもここから、アンガールズ、カンニングの竹山が組んだU.N.O.BAND名義でも
CDが出ています。また、カナシミではスネオがセルフカバーしたのがBonus Trackとして
収録されています。

NO.1はまさにバンドサウンド、といった感じのロックでポップな曲です。
企業ソングなので「ウーノ!」と歌詞にたくさん出てくるんですが、
無理やり入れた、みたいな全然嫌な感じはしません。
むしろ、曲と抜群に合っていて、一緒に歌いたくなっちゃうくらいです(笑)
スネオ節がしっかり効いていて、とってもかっこいいです。

U.N.O.BANDが歌うNO.1も、スネオが歌うNO.1も、どちらもいいです。
プライドばかり高い、上手くないバンドよりよっぽどU.N.O.BANDのNO.1は
心をつかむと思います。もちろん、スネオのセルフカバーのほうが
完成度は遥かに高いですが(笑)

あと、U.N.O.BANDは潔く解散したのも好感が持てます。
両方にとって、いい効果をもたらした素晴らしい戦略だったと思います。

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カナシミで欠かせない曲は、シングルで出されたワルツ
悲しみロックフェスティバル(album version)、そして先に紹介した NO.1(Bonus Track)は
もちろんですが、10曲目のhappy end(feat.azumi)がほんと最高です。

happy endwyolicaのヴォーカルのazumiさんとフューチャーした曲です。
もー、すさまじくきれい
azumiさんは見た目の美しさもさることながら、実力も兼ね備えた歌手さんです。
とても澄んだ声で、囁く様に歌うのが特徴です。
charaさんのような歌い方で、charaさんのかわいらしさを取った感じ、
というとわかりやすいでしょうか。

↑azumiさん。かわいー。

もともとスネオの声は嫌味がなく通る声なので、happy endでの
この二人の掛け合いは鳥肌が止まりません
この曲は先行シングルの悲しみロックフェスティバルのカップリングに収録されているのですが、
このアルバムの流れで聴いたほうがもっと魅力を感じられると思います。


話はそれますが、azumiさんはwyolicaでDragon Ashの降谷建志さんと
フューチャーして風をあつめてという曲を出したのですが、
これも素晴らしい名曲です。是非聴いてみてください。

風をあつめて


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今回は二曲のみの紹介となりましたが、今回のスネオのアルバムは
ほんと捨て曲がありません。捨て曲がないってことは、聴く時にいちいち曲を
飛ばす手間が省けるってことです(笑)
とにかく、一度聴いてみてください。
今までのアルバムで一番聴き易いし、一番スネオらしいです。
くるりといいスネオといい、なんで同じタイミングで素直で素晴らしい作品を
産み落としたのでしょうか。なんか不思議ですよね。
NIKKIとカナシミ、この二枚は俺の中の名盤入り決定です。

スネオヘアー・カナシミの試聴、詳細についてはこちらから。
なんとU.N.O.BANDのメンバーからのコメントも、PVもあります!

ゆきさんのスネオ大好きブログです。とっても素敵なレビューがのっています。
NANAIRO ELECTRIC ROCK BLOG
それでは今回はこの辺で!

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