好きな曲の好きな部分についてとにかく語り続けます
どうも、fkdです。
今回は音楽のお話。
アーティストというのは1曲1曲とにかくこだわって作っています。
ほんのささいな、気づかれないような部分にまで、
何時間もかけてこだわります。
好きな曲というのは何十回も聴く分、
他の曲に比べてそういったこだわりが見えてくると思います。
そして、そのこだわりこそその曲が好きな理由そのものだったりするのです。
今回は、その細かすぎる「こだわりポイント」を、
ウザイくらい語りたいと思います。笑
お付き合いいただければと思います。
それでは、どうぞ。
YUKI ランデブー 「ノイッ」
YUKIさんは歌のうまさや伸びやかな声はもちろんですが、
ところどころにちりばめられたテクニックが凄いです。
ランデブーでも要所要所にテクニックが使われているのですが、
特にこの曲の二番のメロとサビの
ハザマの「ノイッ」がとにかくいいんです。
「ノイッ」を加えることで前の節の勢いをそのまま引き継げ、
スムーズに世界に入り込める効果があります。
ちょうどランデブーの世界に入り込むか否かのタイミングでの
この歌い回しは絶妙すぎます。
YUKIの桁外れのセンスにはただただ頭が下がるばかりです。
YUKIは歌い方のバリエーションがとにかく豊富で、
要所要所のビブラート、ぶりっこ的・椎名林檎的な歌い回しなどなど、
いくら聴いてても飽きさせないのがとにかく凄いですよね。
産休でしばらくお休みになりますが、
今から復帰が待ち遠しくて仕方ないです。
ところで、可愛すぎますね。笑
チャットモンチー Last Love Letter はじめの「テッテッテッテッ」
太めのベース音と乾いたドラムから始まるのこの曲。
イントロとメロをつないでいるドラムスティック4発。
これがこの曲のこだわりポイントです。
この曲の実直さと橋本の詞の世界を見事に表した素晴らしい4拍で、
この4拍は空白でも別の音でもだめだと思います。
ラストラブレターという人間味溢れたテーマの楽曲、
そこに強引に引きずり込むのが、
ドラムスティックの「人間味」を帯びた音なのです。
本当に絶妙です。
アルバムバージョンではこのドラムスティック音が電子音に変わるのですが、
正直肩すかしをくらったような違和感を覚えます。
僅かな違いでここまで印象がかわるのかと、
原曲のよさをを実感させるためのいしわたりさんの策略か?
とも深読みしてみたり。。
Mr.Children 優しい歌「2拍」
アコーディオンの優しい音、次いで桜井さんの歌とギター。
そのあと本編に突入する前の2拍、これがたまらないんです。
優しい歌は弱い自分を認め、確実に進もうとするポジティブな歌です。
それ故、ただ優しいだけでは進むための推進力が得られず、
物足りない歌になったことでしょう。
しかし、あの変則2拍子によって、
聴き手は間違いなく前のめりになるはずです。
歌詞の世界観を表現する上で欠かすことのできない、
絶妙なアレンジです。
と、御託を並べたものの、
カラオケで変則2拍子がパチッと決まった時の快感が
選んだ一番のポイントですが。笑
スピッツ スピカ「 始まり方」
まるで鏡に映したかのように日常を忠実に再現した気だるいイントロ。
スピッツの恐るべき表現力をまざまざと見せつけられ、
何度聞いても鳥肌がたちます。
一見シンプルに思えるも、
不協和音一歩手前の不安定なギターと、
口笛を吹くように唄うベースの絶妙なバランスがスピッツならではですね。
「猫になりたい」とか「桃」なども、
ギリギリのバランスで仕上がっている名曲です。
機会があればぜひお聞きいただきたいと思います。
この曲、椎名林檎がカバーしていますが、こちらも見事です。
(4:20から椎名林檎Ver.です)
中村一義 セブンスター 人の姿とは言えの「イウェ」
残念ながら曲おちてなかったのでレンタルしてちょ。
中村一義、原田郁子、相対性理論、永積タカシ、B-DASH…
これらアーティストの共通点がわかるでしょうか?
それは、声すらひとつの楽器として利用してしまっている点。
歌詞に意味が全くないわけではないですが、
音楽を作る上での要素として歌を位置づけているのです。
中村一義のセブンスターでは「いえ」を「イウェ」、
「バ」を「ヴァ」といっていたりするんですが、
ここに音楽へのこだわりがつまっていることが感じられるのが
こだわりポイントです。
この言い換えはYUKIやaikoも多用するのですが、
そのアーティストのもつ世界観を表現する上で、
決して大げさではなくかなりの効果を発揮しています。
というのも、日本語は一音につき一語という特殊な言語で、
50音すべてが独自の音の響きをもつため、
場合によっては曲のイメージに合いません。
そのため、アーティストによって音に合わせアレンジをしているのです。
一音一音に対するこだわりが自然と形になっているのか、
それとも意図的なのかはわからないですが、
そのこだわりが質の高い音楽を生み出しているのです。
ぜひ注意深く聴いていただきたいと思います。
長くなっちゃった
音楽は注意深く聴けば聴くほど発見できるものが多くて、
本当に面白いなあと実感します。
楽器をやっていればおそらくそれはもっと感じられるはずですので
残念ではありますが、楽器をやってないからこそ
客観的に見れるということもあるかと思います。
とりあえずは聴き手の最前線を目指して邁進したいと思います。
しかし、やはり音楽について書くと長くなっちゃいますね。。
お楽しみいただければ幸いです。
それでは、
んちゃ。