ニライカナイからの手紙を観て想う

fkd

2009年01月18日 16:52

ニライカナイからの手紙を久々に観て想う



テレビがAQUOS先生になったというとがあり、
蒼井優作品を見直さないといけないな、
という謎の理由で「ニライカナイからの手紙」を見ました。



久しぶりに観たんですけど、
やっぱ本当にこの作品はすばらしいですね。

今回は、古い作品ですが、
ちょっと思うところがあるので書かせてもらいました。
よろしくどーぞ。

ニライカナイからの手紙、簡単に紹介



この作品は沖縄の竹富島を舞台にした作品で、
幼い頃、母親と離れた蒼井優扮する風希が、
写真家になるために高校卒業後、
東京に出てくるストーリーです。

母親が去った後に毎年の誕生日に届く手紙、
20歳になったらその真相を教えるという約束が柱としてあります。

ニライカナイというのは沖縄の方言で
遥か遠い東の海の彼方、または海の底、地の底にあるとされる異界

つまり神や霊がいるとされる「桃源郷」に近いと思います。
つまるところ天国みたいなところです。


ずっとさきにある、理想郷。

ということで、
オチはなんとなく予想つくとおもいますが、
その想像を上回る見事な話の展開。
そして非常に生々しく繊細なストーリーと、
蒼井優の儚さが見事にマッチしている傑作です。

母親が東京に行った理由。
竹富のみんなで助け合うという風土。
「玉」を光輝かせて撮る方法。
20歳の弁天橋。
嘘。
桜。
生きること。

どの複線もきれいにまとめられています。
脚本も編集も一枚一枚の画も
ほんといい作品。

フラガールもいいけど、蒼井優史上最高の作品と呼び声高いです。
(個人的にですけど。)
観る度に号泣します。

詳細は観ていただくとして、
この作品で一貫して大事にしている、
”ニライカナイからの手紙”が教えてくれる
「自分の信念を貫くこと」
について想うところがありました。

全てあり、何もない東京



東京の街って、
全てがあり、けれど何もない街
だと思うんです。
ようは来る人によって全て左右される街である、と。


ミスチル「東京」の歌詞でも、
東京は後戻りしない
老いてく者を置き去りにして
目一杯 手一杯の
目新しいモノを抱え込んでく

という風に歌っていますが、
ようはモノは溢れているけど向こうから与えてはくれない、と。

夢を追いかけることがスゴいことは、
きっとみんなわかっているのです。
だけど実は
「夢が何かを決めること自体が最高に難しいことだ」
ということからは自然と目を背けているわけで。

それは、「自分に忠実にいきること」は、
何もないこの街ではどんなに難しいことだ、
と知っているからそう思ってしまうのです。

東京には「忠実に生きるための素材」
きっとたくさん揃っているけど、
生かす努力をしなければ何もないのと同じ。
そして、努力をしている人って
実はそれほど多くないんじゃないかなって思います。
自分も含め。

自分に忠実であること



東京を例にしたけど、地方だってきっと同じ。
きっと場所なんか関係ないんです。

勇気があるのか、
自分と向き合う覚悟はあるのか、

それだけなのじゃないでしょうか。

久しぶりに観て、
こんなことを思いました。

のちほどレビューしますが、
今読んでいる「人生5つの秘密」にも同じことが
書かれてました。

自分を信じること。
自分を信じることを教えてくれる人を、
大切にすること。
自分に素直であり続けること。
それが一番大事なのだ。


そして



やっぱり蒼井優はスゲエっす。笑



お時間ある方はぜひ観てくださいね。
今回は文だらけになってしまい失礼しました。

んちゃ。

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